LINE×Netflix異例提携 有料サービス実質無料化で会員争奪戦

LINE×Netflix異例提携 有料サービス実質無料化で会員争奪戦

LINEヤフーは1月14日、米動画配信大手Netflixとの業務提携を発表し、2026年2月上旬から新プラン「LYPプレミアム with Netflix」の提供を開始します。月額890円(税込)からという価格設定は、Netflix単体契約と同額でありながら、LINEの有料サービス「LYPプレミアム」の全特典が実質無料で利用できる革新的な内容です。

新プランは、Netflixのプラン体系に準じた3コース。料金は広告つきスタンダード月額890円、スタンダード1590円、プレミアム2290円で、いずれもNetflix単独契約と同額です。LYPプレミアムは通常ウェブ版で月額508円、アプリ版で650円となります。ただし、このセットプランでは追加料金なしで利用できるため、実質的に月額650円相当のサービスが無料です。

LYPプレミアムの特典には、1500万種類以上のLINEスタンプ使い放題、トーク履歴100GBまでのバックアップ機能、Yahoo!ショッピングでの買い物時にPayPayポイント還元率が2%アップするなど、LINEとYahoo!、PayPayを横断する多彩なサービスが含まれています。

プラン提供開始時には、LYPプレミアムとNetflixのどちらも初めて利用する人を対象に、1カ月分の月額料金相当のPayPayポイントを付与するキャンペーンも実施されます。

Netflixのビジネスディベロップメント シニアディレクターである下井昌人氏は「約9900万人のユーザーを有するLINEと組むことで、Netflixで作品を観た瞬間の熱量が、そのまま話題とつながりへと広がることを期待する」とコメントしました。

直接会員1000万人超を目指す戦略転換

LINEは2011年6月、東日本大震災をきっかけに「大切な人とすぐにつながるコミュニケーションサービス」として誕生。現在、月間利用者数は約9900万人規模(2025年6月末時点)に達していますが、有料会員の構造には課題がありました。

2025年12月末時点でLYPプレミアムの有料会員は2466万人を超えていますが、その大半はソフトバンクやワイモバイルの回線契約者で、追加料金なしで利用できるグループ会員です。一方で、直接契約の会員は551万人にとどまっており、LINEヤフーの舛田淳上級執行役員は直接会員1000万人超えを目標に掲げました。

無料利用を基本として会員基盤の強化に注力してきたLINEにとって、外部パートナーとの連携による有料会員獲得の本格化は、大きな戦略転換となります。Netflixは2026年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本国内における独占放送権を獲得。新プランの提供開始がWBC開催直前となることで、両社の会員獲得の行方に注目が集まっています。

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