
日本マクドナルドは10月27日、公式サイトで紙ストローの提供を順次終了すると発表しました。11月19日より全国のマクドナルド店舗で、コールドドリンク用の紙カップのフタを、リサイクルPET製のストローなしで飲めるフタ「ストローレスリッド」に順次変更します。
今回の変更は、バージンプラスチック削減の取り組みの一環として実施されます。マクドナルドは2025年末までに、お客様提供用の容器包装類を再生可能な素材、リサイクル素材または認証された素材に変更する目標を掲げており、2022年から様々な容器包装類の見直しを進めてきました。これまでの取り組みにより、2022年から2025年までの容器包装類の素材変更で、年間約6600トンのバージンプラスチック削減を見込んでいます。
導入されるストローレスリッドは、3年以上の期間をかけて開発されたもので、素材にはリサイクルPETを100%使用しています。ストローなしでゴクゴク飲める飲みやすさに加え、簡単に飲み口が開く一方で、テイクアウトやデリバリー時に不用意に開いて漏れを生じさせない構造となっています。また、炭酸飲料のデリバリー時に振動で炭酸ガスの内圧で噴き出しにくいデザインも採用されています。
紙ストローについては、2022年10月から環境負荷軽減のため、プラスチック製ストローから紙製ストローへと順次切り替えを進めてきました。しかし、紙ストローについては「ふやけやすい」「味が変わる」「口当たりが悪い」といった不満の声が多く寄せられていました。今回の変更は、こうした利用者の声を受け、飲みやすさと環境配慮を両立させる試みとなっています。
ただし、すべてのドリンクがストローなしになるわけではありません。お子様が飲食される際、またハッピーセットを召し上がる際は、引き続きストロー付きで提供されます。また、マックシェイク、マックフィズ、マックフロート、フラッペ、スムージーなどについても、ストロー付きでの提供が継続されます。
バイオマスプラスチック95%のレジ袋も全国展開へ
マクドナルドは今回、ストローレスリッドの導入と合わせて、持ち帰り用のプラスチック製手さげ袋についても変更を発表しました。2025年5月から長崎県の全店舗で先行導入していた、バイオマスプラスチック95%使用のレジ袋を、11月19日より全国のマクドナルド店舗で順次導入します。
現在、日本国内のマクドナルドではバイオマスプラスチック50%のレジ袋を使用していますが、新しいレジ袋への変更により、現行のレジ袋と比較して年間の原材料製造時の温室効果ガス排出量約3900トンの削減を見込んでいます。長崎県での先行導入では、耐久性や使用感は従来使用していたレジ袋と変わらないことが確認されています。
マクドナルドは引き続き、レジ袋が不要な際には申し出て簡易包装に協力するよう呼びかけており、さらなる環境負荷低減を目指しています。








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