映像翻訳にAI革命 博報堂プロダクツが多言語動画制作サービスを開始

映像コンテンツの国際化に向けた画期的なサービスが登場します。広告制作大手の博報堂グループ傘下である博報堂プロダクツが、人工知能(AI)技術を活用した革新的な動画翻訳システム「KOTOBATON(コトバトン)」の提供を開始します。

この新技術の特徴は、撮影済み映像を元に話者の口元の動きと音声を同期させながら多言語に変換できる点です。

英語、中国語、タイ語をはじめとする30以上の言語に対応し、まるで本人が各国語で直接話しているかのような自然な映像を生成します。従来の字幕や吹き替えとは異なり、話者の表情や身振りをそのまま活かしながら言語変換を実現する技術として注目されています。

制作プロセスでは複数のAIシステムを連携させつつ、人間の専門スタッフが文化的背景やニュアンスを考慮した品質管理を行います。30秒の映像で5万円からという料金設定で、制作期間は2〜3日程度と短期間での対応が可能です。

主な用途として海外展開企業のプロモーション映像や多国籍企業の社員研修コンテンツが想定されており、グローバル化が進む企業のコミュニケーション課題解決に貢献することが期待されています。

同社では将来的にアニメーション作品や映画の多言語版制作への応用も検討しており、エンターテインメント業界への波及効果も視野に入れています。

博報堂グループがAI戦略を拡大 商談支援技術を展開

商談支援分野では、博報堂と博報堂プロダクツの共同開発チーム「gmove」が対面営業の課題解決アプリを2025年1月に発表しています。

同グループ独自の音声解析システム「CONOOTO®」を活用したこのソリューションは、自動車販売や不動産仲介、金融機関などの営業現場で深刻化している問題に対応します。

営業スタッフの技術が属人化し標準的な育成が困難な状況、商談記録の品質ばらつきによる営業機会損失、記録作成業務の長時間化といった課題をAI技術によって一括解決する仕組みです。

タブレット端末での音声録音だけで商談内容の自動評価と記録生成を実現し、営業品質の標準化と業務効率化を同時に達成します。この音声解析技術の成功を受けて、博報堂プロダクツはさらなる応用展開として映像翻訳サービス「KOTOBATON」を開発しました。

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