警視庁警部補がトクリュウに捜査情報を漏洩 信頼揺るがす重大な不祥事
- 2025/11/16
- 社会・政治
- 匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ), 警視庁, 逮捕
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警視庁は11月12日、暴力団対策課に所属する警部補の神保大輔容疑者(43)を地方公務員法違反の疑いで逮捕しました。日本最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」に対して、警察の秘密捜査情報を漏らしたという言語道断の行為です。漏洩先とされるナチュラルは、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の中核的存在で、女性を違法に風俗店にあっせんしていた組織です。警察がトクリュウ壊滅に総力を挙げるなかでの捜査部門からの裏切りは、法執行機関に大きな衝撃を与えています。
神保容疑者は、今年4月から5月にかけて、ナチュラルの関係先に警視庁が秘密裏に設置していた監視カメラの位置情報がわかるような画像を、スマートフォンのアプリ経由でナチュラル側に提供した疑いがもたれています。神保容疑者は2020年12月に暴力団対策課に配属され、2023年ごろからナチュラルが関わる事件の捜査に従事していました。25年4月以降は担当を外れていました。
警視庁による家宅捜索では、現金数百万円が押収されました。神保容疑者は証拠が残らないかたちで情報を漏洩していたとみられ、画像送信前後にメッセージなどの記録が残っていないことが明らかになりました。警視庁幹部は「グループ側と相当程度深いつながりがあった」と指摘し、神保容疑者が見返りとして金銭を受け取っていた可能性も視野に捜査を進めています。
ナチュラルは、ホストクラブで借金を抱えた女性らを全国の風俗店にあっせんしていた組織です。2023年ごろには約1,500人のメンバーがいたとみられ、警視庁によると2022年には約44億円の紹介料などを得たとされます。資金の一部は暴力団に流れた疑いも浮上しています。
警察総力の弱さを露呈させた組織的脆弱性
警視庁はナチュラルをトクリュウと位置付けて、部門を越えて連携し摘発を進めてきました。しかし捜査の主力メンバーからの情報漏洩という事態は、この取り組み全体に深刻な悪影響を及ぼします。今年1月ごろには、検挙を目指していたナチュラルのメンバーが着手の直前に行方が分からなくなり、警視庁内部でも「情報が漏れているのではないか」という疑念の声が上がっていました。ナチュラル内部ではメンバー間のやり取りなどの際、独自に開発した特殊なスマホアプリが用いられているとされ、神保容疑者はこのアプリを自らの端末にダウンロードし情報漏洩に使っていたといいます。
警視庁は10月に捜査体制を再編し、トクリュウ捜査の専門部署を設置。全国の警察から来春までに約200人が加わる予定です。政府は6月に施行された改正風営法でスカウトバックを禁じ、罰則も設けています。
警視庁の菅潤一郎・警務部参事官は12日、報道各社の取材に「全国警察を挙げて組織犯罪の検挙に取り組むなか、捜査に従事していた警察官による言語道断の行為。都民、国民の信頼を著しく裏切り心からおわびする」と述べました。








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