『もののけ姫』スーパー歌舞伎化 市川團子と中村壱太郎で26年夏上演

『もののけ姫』スーパー歌舞伎化 市川團子と中村壱太郎で26年夏上演

スタジオジブリの不朽の名作『もののけ姫』が、スーパー歌舞伎として舞台化されることが11月27日に発表されました。呪いをかけられた少年アシタカを市川團子が、山犬に育てられた少女サンを中村壱太郎が演じ、2026年7月から8月にかけて東京・新橋演舞場で上演されます。

1997年に公開された『もののけ姫』は、宮﨑駿監督が原作・脚本・監督を手がけ、壮大な自然と人間の衝突と共生を描いた作品です。公開当時は観客動員1420万人、興行収入193億円という前人未到の大ヒットを記録し、アニメーション作品として初めて日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞するなど、国内外から高い評価を受けました。

スーパー歌舞伎としてのジブリ作品の舞台化は、2019年と2022年に上演された『風の谷のナウシカ』に続き2作目となります。『風の谷のナウシカ』歌舞伎は、脚本を丹羽圭子と戸部和久、演出をG2が手がけ、チケットの入手が困難になるほどの大反響を呼びました。

『もののけ姫』では、脚本を丹羽と戸部、演出を横内謙介が担当。オリジナル音楽は久石譲の楽曲を使用し、スタジオジブリも協力として参加します。

團子は「スーパー歌舞伎は、祖父が歌舞伎の未来を見据え、今に生きる瑞々しくエネルギーに満ちた歌舞伎を目指し創られたものです。その観点からも『もののけ姫』をスーパー歌舞伎で上演することは、とても意義があることだと感じています」とコメント。歌舞伎ファンにもジブリファンにも楽しんでもらえる作品を目指し、『曇りなき眼で挑みたい』と意気込みを語っています。

壱太郎は「スーパー歌舞伎『もののけ姫』が来年上演されること、今からとても緊張と興奮を強く感じております」と述べ、小学生の時に公開された作品を大人になって観直した際に、歌舞伎的なセリフが印象に残ることを感じたと作品への思いを明かしました。

スーパー歌舞伎40周年の節目に誕生する新作

今回の舞台化は、1986年に誕生したスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の初演から40周年を迎える2026年に実現します。スーパー歌舞伎は、歌舞伎の伝統と現代的なスペクタクルを融合させたダイナミックで斬新な演出で、日本の演劇界に新たなジャンルを確立しました。

三代目市川猿之助(後の二世猿翁)が哲学者の梅原猛に脚本を依頼し創り上げた『ヤマトタケル』は、その後何度も上演され続ける伝説的作品となっています。

2人は2024年に上演されたスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』でも共演しており、團子は主役の小碓命(後にヤマトタケル)と大碓命を演じ、早替りや宙乗りを披露してスペクタクルな演出で観客を魅了しました。壱太郎は兄橘姫と弟橘姫の2役を演じ、次代を担う若き才能として高い評価を得ています。

森の神々とタタラ場の人々が織りなす、自然と人間の衝突と共生の物語が、伝統と革新を融合させたスーパー歌舞伎としてどのように表現されるのか、注目が集まります。

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