
カタールパビリオンとは
2025年大阪・関西万博に出展するカタールパビリオンは、「海岸線から、未来へ。」をテーマに、 「海」と「陸」の2つのゾーンに分かれています。海辺の結びつきの強いコミュニティから、現代国家へと進化したカタールの歩みをインタラクティブな体験を通じて触れることができます。建築デザインは、隈研吾氏によって設計され、伝統的なカタールのダウ船の帆と、日本の木組み技法「木組(きぐみ)」から、カタールと日本それぞれが生み出した文化の調和を表現しています。
カタールとはどんな国?
カタールは中東・ペルシャ湾岸に位置する小国ながらも、世界有数の天然ガス埋蔵量を背景に高い経済力を誇ります。近年では、教育や医療、スポーツへの積極的な投資により「知の社会」への転換を進めており、2022年にはFIFAワールドカップの開催国としても世界の注目を集めました。外交では調停役としての役割も果たし、国際社会での存在感を高めています。
1970年の大阪万博(日本万国博覧会)での展示は?
1970年の大阪万博当時、カタールは独立(1971年)を目前に控えた保護領であったため、公式な出展は行われていませんでした。そのため、2025年の大阪・関西万博は、カタールにとって日本で初めて本格的に自国を紹介する舞台となります。近年の飛躍的な成長を反映させた展示は、訪問者に新たな中東のイメージをもたらすことでしょう。
今後のカタールに期待すること
カタールには、エネルギー資源に依存しない持続可能な社会のモデルを示す先駆者としての役割が期待されます。特に、教育・研究機関の拠点整備や再生可能エネルギーへの投資は、世界的な課題解決に向けた具体的な貢献となります。また、文化やスポーツを通じた国際交流の促進も含め、今後の中東地域の安定と発展を支える重要な存在として注目されます。