スピードスケート全日本選手権、吉田雪乃が大会新で初優勝

スピードスケート全日本選手権、吉田雪乃が大会新で初優勝

スピードスケート全日本選手権が12月26日、長野市エムウェーブで開幕。2026年ミラノ・コルティナ五輪の代表選考を兼ねた本大会で、女子500メートルに出場した吉田雪乃選手(22=寿広)が37秒36の大会新記録で初優勝を飾りました。

この記録は、平昌五輪金メダリスト小平奈緒が2019年に樹立した大会記録37秒55を更新する快挙です。岩手県盛岡市出身の吉田選手は、盛岡工業高校を卒業後、地元企業の株式会社寿広に所属し、世界の舞台で活躍を続けています。「正直スタートラインに立つまで不安だった」とレース前に緊張を口にしていましたが、最終組で高木美帆選手(31=TOKIOインカラミ)と同走し、序盤から先行しました。

吉田選手は最初の100メートルを10秒40の好タイムで通過し、ペースを維持したままゴールして大会新記録を樹立。今季のワールドカップ第1戦・第2戦で連勝し、第4戦で優勝するなど好調を維持しており、日本スケート連盟が定める派遣標準記録を突破して五輪代表入りを決めていました。

ジュニア時代から頭角を現していた吉田選手は、2020年ローザンヌユースオリンピックで女子500メートル銅メダル、2022年世界ジュニア選手権では女子500メートル銀メダルと1000メートル金メダルを獲得しています。フィニッシュ後は笑顔で観客に手を振りながらリンクを1周し、「安定して37秒台を出せるようになってきた」と手応えを語りました。

一方、男子500メートルでは、2022年北京五輪銅メダリストの森重航選手(25=オカモトグループ)が34秒36の国内最高記録で優勝。2大会連続の五輪代表入りを確実にしています。

逆境乗り越えた新濱立也、2度目の五輪代表確定

日本記録保持者の新濱立也選手(29=高崎健康福祉大職)は34秒40で2位に入り、派遣標準記録の最高位「SS」34秒51を突破して2大会連続の五輪代表入りを確実にしました。

新濱選手は今年4月に沖縄県石垣島での個人合宿中、自転車でトレーニングしていた際に一般車両と接触する交通事故に遭い、顔面骨折や左膝挫創、全身打撲という大けがを負っています。けがから復帰した10月の全日本距離別選手権では直前に内転筋を負傷し、ワールドカップでも結果が出ませんでした。

さらに今大会の準備期間中、12月20日の練習中にスケート靴のブレードが破損。新しい刃に付け替えて挑んだ新濱選手は、ゴールでタイムを確認すると両拳を突き上げて喜びを爆発させました。スタンドで涙を流していたのは、妻でカーリング女子ロコ・ソラーレの吉田夕梨花選手(32)です。

4月の交通事故から続く試練を乗り越えた新濱選手の復活劇に、会場からは大きな拍手が送られました。

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