auの「Starlink Direct」が米国ローミング開始 衛星直収が国境越え

KDDIと沖縄セルラーは、衛星とスマートフォンを直接つなぐ「au Starlink Direct」について、日本時間2026年3月4日からアメリカでの海外ローミング接続を開始しました。既存の携帯基地局では電波が届かないエリアでスマホが直接Starlink衛星と通信し、国境を越えて利用できるのは世界初の取り組み。対応機種はまずGoogle Pixelシリーズから始め、順次拡大する方針です。
「au Starlink Direct」は、Starlink衛星とスマートフォンを既存の周波数帯で直接接続するサービスです。空が見える場所であれば圏外表示のままでも、メッセージ送受信や位置情報共有、緊急速報の受信、AI相談などが可能になります。
2025年4月10日に日本国内でサービスを開始し、人口カバー率99.9%超ながら地形の制約で約60%にとどまっていた面積カバー率を、残り約40%を含む日本全土に広げることを目指してきました。山間部や島しょ部、海上など基地局整備が難しいエリアをカバーする仕組みとして、災害時や遭難時の非常用通信としての活用も期待されています。
今回の海外ローミングでは、米国本土に加えハワイ、アラスカの一部、プエルトリコなど地上ネットワークが途切れやすい地域でも、T-Mobile提供のStarlink衛星を介した衛星データ通信が利用できます。
対応アプリは「WhatsApp」や「Messenger」などの世界的なチャット・ボイスアプリ。テキストメッセージに加え、ボイスアプリによる音声通話にも対応している点が特徴です。すでに日本国内でau Starlink Directを利用している場合、当面は追加申し込み不要で、対象機種を最新ソフトウェアに更新しローミング設定を有効にするだけで、米国の圏外エリアでも衛星データ通信が利用できます。
災害・観光・ビジネスで広がる活用イメージ
KDDIは、イエローストーン国立公園やグランドキャニオンなど地上基地局の電波が届きにくい国立公園や広大な自然エリアでも、Google Mapなどの衛星対応アプリや緊急時の連絡手段として利用できると説明しています。「au海外放題」などのau世界サービスと組み合わせれば、アメリカでも圏内・圏外を気にせずシームレスに通信が可能です。
国内では「残り40%」の不感地帯を衛星直収で埋めるという狙いが、MM総研大賞での高評価にもつながりました。KDDIは今後も対応エリアや対応端末を順次拡大し、「空が見えれば、どこでもつながる」体験の実現を目指します。












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