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トイレの無断利用やゴミのポイ捨て……。『スラムダンク』の聖地・鎌倉高校前駅で起こっているオーバーツーリズムの課題
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鎌倉の海岸線を走る、江ノ島電鉄(江ノ電)。そのなかでも海外からの観光客が多く押し寄せている駅が「鎌倉高校前駅」だ。アニメ「スラムダンク」のオープニングに登場する踏切で写真撮影をしようと、台湾や香港、中国といったアジア圏を中心に、世界中からファンが「聖地巡礼」に訪れている。現地はどのような状況にあるのか。この記事では鎌倉高校前駅の現状と、鎌倉市役所が取っている対策をお届けする。
<目次>
押し寄せる観光客にパトカーによる注意。駅前の非日常な風景

まず、鎌倉市が公開している観光客数の推移を見てみたい。新型コロナウイルス感染症の影響で観光客が激減した2021年には657万人だったが、2022年には1,196万人とほぼ倍増。そして2024年には1,594万人にまで伸び続けている。

鎌倉高校前駅を降りて「鎌倉高校前1号踏切」に向かうと、歩道から飛び出した観光客の様子が目に飛び込んできた。「車道に出ないでください!」と警備員が注意していたが、車道にはみ出して写真を撮る人は後を絶たなかった。

また、パトカーのスピーカーによる注意喚起も響いていた。観光客の安全を守るための措置ではあるが、以前から住んでいる住民からするとこの注意喚起自体が騒音となり、静かな生活を妨げられる要因にもなっているように思えた。

駅から徒歩3分の場所にある鈴木病院では、敷地内への立ち入りやトイレの利用禁止を伝えるポスターが掲示されていた。鎌倉市役所に確認したところ、対策を求める声が上がっており、江ノ島電鉄や鎌倉高校からも同様の要望が届いているそうだ。
国を交えて鎌倉市全体のオーバーツーリズム対策へ

鎌倉市は、警備員2名を配置し、迷惑行為の抑制に努めている。また、「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」に基づき、車道や危険な場所での撮影を行わないよう呼びかけている。

さらに、市は鎌倉高校前駅以外でも同様のオーバーツーリズムによる課題があることを認識しているという。近隣にある顕証寺でも一部の観光客が集中し、対策を検討している状況だ。鎌倉駅東口ロータリーのバス停でも、バス利用者以外の観光客がベンチに座り込み、利用者の妨げになるという声が上がっている。
こうした課題に対し、顕証寺においては立ち入り禁止看板の掲示を進め、さらに国を交えた課題の共有や対策検討も行っている。

鎌倉高校前駅も顕証時前も多くの人々にとって魅力的な場所であることに変わりはない。しかし、その輝きが住民の日常を蝕むことがあってはならない。この美しい場所を守るためには、観光客一人ひとりがマナーを意識し、地域に配慮することが何より重要だ。

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