
OpenAIの動画生成AI「Sora 2」公開から数日が経過し、著作権侵害が疑われる生成動画がSNS上で急速に拡散する事態となっています。現在このサービスは招待制アプリ「Sora」経由でのみ利用可能ですが、外部プラットフォームへの流出が止まらない状況です。
日本の人気アニメ作品が無制限に生成可能となっている実態については、先日の報道「OpenAIの最新AI『Sora 2』公開で波紋 日本アニメの模倣動画が生成可能に」で詳しく取り上げています。
「Sora 2」で生成された動画には、人気ゲームキャラクターや実在の著名人が無断で登場するケースが目立ちます。利用者からも「法的に問題ないのか」との懸念が上がっています。
システム上、一部キャラクターは自動的に生成がブロックされる仕組みがあります。米国の人気キャラクターであるダース・ベーダーやミッキーマウスなどは使用不可となっており、これは当該企業が早期にオプトアウト手続きを完了させたためです。
しかし、訓練段階で無断使用された著作物は膨大な数に上るとみられます。米紙ワシントンポストが初代「Sora」で検証したところ、Netflixの人気ドラマを模倣した動画が問題なく生成でき、キャラクター造形からフォントまで酷似していました。
「Sora 2」でも米国の人気アニメシリーズにOpenAI CEOが登場する合成動画や、英国のリアリティ番組に大手ファストフードが登場する動画などが簡単に作成されています。
CEO自ら肖像権開放も悪用リスクが浮き彫りに
より深刻なのは肖像権を巡る問題です。「Sora 2」ではカメラに向かって顔を動かしながら発話するだけで本人データが取り込まれ、その後は自分が登場する動画を自由に生成できます。
他者を登場させるには原則として本人の許可が必要ですが、「誰でも使用可能」と設定した場合は例外的に自由利用が認められます。
OpenAIのサム・アルトマンCEO自身がこの設定を選択したことで、同氏を題材にした動画が大量生成される事態となりました。店舗で電子部品を窃盗する場面、トイレで流される場面、動物の着ぐるみを着る場面などの動画が作られています。
特に拡散されているのは、日本のスタジオ・ジブリ本社に侵入して作品を盗み出し、宮崎駿監督に追いかけられる動画です。
サム・アルトマン氏が「全部無料なの?もらっていくよ」と発言し、宮崎駿監督が「やめてくれ」と懇願する内容で、AI訓練における著作権問題を皮肉る形となっています。
肖像権設定には4段階があり、自分が登場する映像が作られると通知が届く仕組みです。OpenAI広報は「不適切な動画は削除でき、AI生成であることはメタデータや透かしで明示される」と説明しています。












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