池袋暴走事故の遺族に脅迫・誹謗中傷 「そんなに辛いなら私が殺してあげよっか」

14歳の女子中学生が、2019年の池袋暴走事故で妻子を亡くした松永拓也氏に凄惨な内容の脅迫メールを送っていたことが明らかになりました。警視庁は28日にも、この女子生徒を脅迫と威力業務妨害の疑いで書類送検する方針を固めました。

脅迫メールには「そんなに辛いなら私が殺してあげよっか」などの衝撃的な文言が含まれていたとのことです。

松永拓也氏は「関東交通犯罪遺族の会(あいの会)」の副代表理事を務めています。女子生徒は同会に対しても脅迫メールを送信。さらに、松永拓也氏が講演予定だった松山市役所にも、講演会の妨害を示唆するメールを約10通送り付けています。

事件の発覚を受け、松山市役所は10月20日に開催された松永拓也氏の講演会で警備を強化せざるを得ませんでした。容疑を認めているという女子生徒の犯行の背景には何があったのでしょうか。事件の今後の行方に注目が集まります。

ネット上では、「その中学生の心理が知りたい」「何か生活に不満でもある子なんかな」「役所までってことは明らかに、松永さんに対しての執着を見せてるよね」「名前や住所が特定されてしまうご時世で、よくもこんな稚拙な中傷暴言をできたものだ」などの意見が寄せられています。

誹謗中傷撲滅を訴える活動 松永拓也氏に対する誹謗中傷 

松永拓也氏は、5年前の池袋暴走事故で妻と娘を亡くして以来、交通事故防止と誹謗中傷撲滅を訴える活動を続けています。各地で講演会を開催し、SNSでの中傷の危険性を指摘してきました。

しかし、松永拓也氏自身も度重なる誹謗中傷の被害に遭っています。今月、交通事故鑑定人の男性が松永拓也氏をSNSで中傷したとして、東京簡裁から罰金30万円の略式命令を受けています。

なお、今回メールを送った女子中学生は、「悪いことをしてしまい申し訳ありません。反省しています」と謝罪しています。

松永拓也氏は「誹謗中傷が誹謗中傷を生む負の連鎖は望まない」と語り、社会全体で考えていく必要性を訴えました。事故から5年以上が経過した今も、遺族を深く傷つける言動が後を絶ちません。

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