
防衛省によりますと、4日午前7時22分ごろ、北朝鮮から弾道ミサイル1発が発射されました。ミサイルは青森県の上空を通過し、およそ4500キロ飛行。東北地方の東およそ3200キロの太平洋に落下したとされています。
弾道ミサイルが日本の領土または領海に落下する可能性があったとして、政府からはJアラートが発令されました。警報の対象は北海道と青森県であり、町中には警報音が鳴り響きました。
北朝鮮の弾道ミサイルが日本の上空を通過し、Jアラートが発令されたのは2017年9月以来の5年ぶりです。飛行距離はこれまで発射した弾道ミサイルの中で最も長いとされており、防衛省はミサイル発射の意図を分析しております。
なお、韓国メディアによると、「より飛距離の長いICBMの発射」や「核実験」に踏み切る前段階だと報道しており、それに加えて韓国の情報機関は、北朝鮮が準備を終えたとされる7回目の核実験について「実験場のある豊渓里(プンゲリ)の坑道は完成し、可能性が高まっている」と警告しています。
岸田首相「暴挙であり、強く非難する」
北朝鮮が4日朝に発射した弾道ミサイルについて、岸田首相は記者団に対し「最近の度重なる弾道ミサイルの発射に続く暴挙であり、強く非難をいたします」とコメントしました。
それに続き、「落下物等による被害がないかの確認、そして情報収集・分析の徹底、関係国との連携、こうしたところを指示した」と語っています。加えて「この後直ちに国家安全保障会議、NSC開催し、情報の集約・分析に務めたいと思っています」と述べました。
政府は国家安全保障会議=NSCを開催し、今回の騒動における情報の集約・分析にあたるとしています。引き続き、今後の報道から目が離せません。
弾道ミサイル発射に対する国民の反応
今回、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、青森県の上空を通過したことに対しては非難の声が殺到しています。しかし、それと同時に、岸田首相のコメントについても批判的な意見が寄せられています。
- 我が国の上空をミサイルが通過する重大なことなのにたった1分の会見って…
- 結局非難するだけで何もしないの?
- ミサイルのことなんて何もできるわけないじゃん
- 真面目に仕事してほしい
- 強く非難ってどこで誰にするの?
国民は日本という国を心配しているからこそだと思いますが、上記のように岸田首相を非難する声があがっています。多くの人が希望しているのは、やはり「ミサイルを撃たせないようにしてほしい」ということでしょう。岸田首相含め、日本政府の今後の対応に期待したいところです。