10月11日から実施される水際対策緩和により、外国人観光客の回復が期待されています。そんな中、外国人向けのサービスを拡充した新たなホテルの開業が相次いでいます。
9月26日、新型コロナウイルス感染症に関する水際措置見直しの詳細が公表され、10月11日からは以下の内容の見直しが入ります。
- 外国人の新規入国制限の見直し
- 査証免除措置の適用再開
- 入国時検査を実施しないなどの検査見直し
- 入国者総数の管理の見直し
短期滞在のビザの取得免除や外国人の個人旅行の解禁など、水際対策の大幅緩和に伴い、インバウンド需要の回復が期待されています。
それを見越して、先月29日にオープンした日本橋のホテルは、長期滞在の外国人観光客をターゲットに、英語やスペイン語など多言語で対応できるスタッフを配置。
また、JR東日本については来年、福島県と都内で開業するホテルに、交通系ICカードとスマートフォンによる予約・チェックイン手続きを可能にするシステムを導入予定です。加えてチャットやビデオ通話を介して多言語に対応できるようにするなど、外国人観光客を受け入れる体制がホテル業界全体で構築されつつあります。
外国人が日本のホテルに求めているサービス
今後、11日からの水際対策緩和により、日本のホテルを利用する外国人が増加するはずです。そのうちの多くの外国人は、以下のようなサービスを求めている傾向にあります。
- 多言語対応
- Wi-Fiの設置
- 決済サービスの導入
- 日本特有の食事
- 日本文化の体験
- 水回りの快適な設備
また、交通の便が良く、目的地に足を運びやすい。周辺環境が良く、日本文化を気軽に体験できる、といったホテルも外国人から人気です。これらのポイントを押さえているホテルが、インバウンド集客を成功させている傾向にあります。
インバウンド集客を成功させている代表的なホテル
外国人対応を積極的に進め、インバウンド集客を成功させているホテルはたくさんあります。代表的なホテルは以下の通りです。
- 帝国ホテル東京
- 第一ホテル両国
- クラブメッド 北海道 トマム
- ザ・リッツ・カールトン 東京
- パークハイアット 東京
- ホテルザフラッグ心斎橋
- コンラッド大阪
これらのホテルは、いずれも日本特有のおもてなしに力を入れています。多言語対応だけでなく、基本的なサービスを充実させることが、インバウンド集客成功の鍵だと言えるでしょう。
今後は上記のホテル以外にも、さまざまな宿泊施設が外国人対応を進めていくことが予想されます。11日以降の新たなホテル開業・計画に注目したいところです。