
栃木県立高校の校内で撮影された暴行動画が交流サイト(SNS)上で拡散した問題で、栃木県警は傷害の疑いで男子生徒2人を書類送検しました。
最初に書類送検されたのは同校に通う男子生徒で、昨年12月19日、県内の県立高校のトイレで同級生の男子生徒に対し、殴る蹴るなどの暴行を加え、けがをさせた疑いが持たれています。
その後の捜査で、現場に居合わせて被害生徒の肩を押さえつけるなどした別の男子生徒についても、暴行行為に加担した疑いが強まったとして、2月5日付で傷害容疑で書類送検されました。この生徒も同じ県立高校に在籍しており、いずれも14歳以上で刑事責任の対象となる年齢でした。
動画は清掃終了後のトイレで、被害生徒が複数人に取り囲まれ、加害生徒とみられる1人が一方的に顔面を殴ったり、後頭部を足蹴りする様子に加え、別の生徒が逃げられないよう体を押さえつけるような場面も映っていたということです。
この映像は今年1月4日ごろからSNSに投稿されて急速に拡散し、視聴者から「高校生の暴力動画が広がっている」との通報が寄せられたことから、県警が暴行事件として捜査を開始しました。
県警が動画に映っていた複数の男子生徒から事情を聴いたところ、いずれも暴力行為への関与を認め、「悪ふざけのつもりだった」「申し訳ないことをした」などと説明し、反省の意を示しているとされています。
この問題を巡っては、学校が所在する自治体や県教育委員会、高校には県内外から問い合わせや通報、抗議の電話などが相次ぎ、学校現場のいじめ・暴力対応やSNS上での二次被害防止を求める声も高まっています。
県教委が「いじめ重大事態」認定、拡散防止と再発防止策が焦点に
栃木県教育委員会は、今回の暴行をいじめ防止対策推進法上の「いじめ重大事態」に該当すると判断し、学校の認定を受けて調査と検証を進めています。
県教委によると、問題の動画は昨年12月、県立高校の校舎内トイレで清掃終了後に撮影され、今年1月に拡散したことが確認されており、被害生徒や関係生徒からの聞き取りを含めた詳細な事実関係の解明を進めているということです。
県教委はこれまでの記者会見で、「本来、安全・安心であるべき学校でこのような事態が起きたことを重く受け止めている」とした上で、被害生徒と保護者らに対して謝罪し、生徒への聞き取りやアンケートなどを通じたいじめ・暴力の実態把握を進める考えを示しました。
同時に、SNS上で動画や個人情報が拡散していることについて「重大なプライバシー侵害であり、二次被害の懸念がある」として、生徒や関係者への誹謗中傷や無断転載を控えるよう求めています。
県教委は、文部科学省の緊急対応要請も踏まえて対応チームを設置し、同校での暴力行為の経緯や、教職員の対応、情報モラル教育のあり方などを検証する方針で、県内の他の県立学校にも暴力行為の有無の緊急点検や、いじめ・暴力が犯罪行為であることの指導徹底を通知しています。
今後は、学校と県教委がまとめる調査結果と再発防止策の内容、複数の生徒が関与した暴力行為への責任の取り方、そしてSNS時代における生徒指導や情報発信の在り方が一層問われることになりそうです。









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