
米国ルイジアナ州の連邦刑務所で、ドローンとカラス型のプラスチック模型を使って麻薬やたばこなどの違法物品を持ち込もうとしたとして、女2人が逮捕されました。報道によると、テキサス州出身のメラニー・ジーン・ワシントン容疑者(38)とキャリー・マリー・コール容疑者(41)は、ドローンで飛ばした黒いカラスの模型を刑務所内に投下し、その内部に隠した覚醒剤やマリフアナ、携帯電話、たばこなどを受刑者に渡そうとした疑いが持たれています。
地元当局が不審なドローンの動きを探知して周辺を捜索したところ、黒いテープで巻かれたカラスの模型が発見され、内部から持ち込み禁止品が見つかったと報じられています。2人は、受刑者側から違法物品の受け渡しの報酬として約4万ドル(約640万円)を受け取る手はずだったと供述しているとされ、当局は麻薬の所持・流通のほか、刑務所内への禁止物品持ち込みの企図、共謀などの容疑で捜査を進めています。
今回の事件が起きたルイジアナ州の刑務所では、数週間前にもウォッカなどを持ち込もうとした23歳の男が逮捕されていたほか、先月初めにも36歳の女が麻薬などを密かに搬入しようとして逮捕されていたと報じられており、同施設周辺でのドローンを使った違法行為が繰り返されている実態が浮かび上がっています。
米国では近年、刑務所の塀や監視網を迂回する手段としてドローンを悪用するケースが増加しており、オハイオ州、ジョージア州、テキサス州、アイオワ州など各地で、麻薬や携帯電話などを上空から投下する似た手口の事件が相次いで報告されているとされています。
英国でも「上空支配」懸念 刑務所ドローン密輸が拡大
ドローンを使った刑務所への違法物品の搬入は、米国にとどまらず英国でも深刻な問題となっていると、日本の地方紙などが伝えています。英国の刑務所では、犯罪組織がドローンを用いて受刑者に麻薬や武器、携帯電話などの所持禁止品を届ける事案が急増しており、「犯罪組織が上空を支配している」との危機感が広がっていると報じられています。
報道によれば、受刑者はひそかにスマートフォンで違法物品を発注し、財政難や施設の老朽化、人員不足などで監視が手薄になった刑務所上空にドローンが飛来、夜間などに中庭や屋根へ荷物を投下するケースが多いといいます。英国当局はドローンの飛行を検知するレーダーや妨害装置の導入を進めているものの、違法組織側も操縦技術や機体性能を高めており、「いたちごっこ」の様相を呈しています。
今回、米ルイジアナ州で発覚したカラス型模型を利用した密輸未遂事件は、保安体制の隙を突いて遠隔から物資を送り込む新たな手口の一例であり、各国の刑務所行政にとって、ドローン対策と上空監視をいかに強化するかが喫緊の課題となっているといえます。









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