猛暑日の万博の過酷さを検証!現地で見えた暑さのリアルと効果的な対策

猛暑日の万博の過酷さを検証!現地で見えた暑さのリアルと効果的な対策

連日の猛暑日が続く2025年の夏。そんななかで開催されている大阪・関西万博には、多くの人々が訪れています。特に7月下旬からは夏休みに入ったこともあり、ファミリー層や観光客の姿も増えてきました。その一方で、「この暑さでも楽しめるの?」「ゆっくり休憩できる場所はあるの?」「熱中症は大丈夫?」といった心配の声も目立ちます。

果たして真夏の万博は、どれほど過酷なのでしょうか。実際に気温35℃に迫る真夏に訪問し、「日陰や休憩所はあるのか」「パビリオンの待機列に日陰はあるのか」などを、検証してきました。

<目次>

大屋根リングの下を除くと夕方までは日陰が少ない

真夏の万博は、入場前からすでに暑さとの戦いが始まっています。訪れたのは最高気温35℃・晴天の7月下旬。環境省が公表する暑さ指数も28〜31と高く、厳重警戒・危険レベルに相当していました。8時過ぎに夢洲駅に到着した時点で、すでに入場ゲート前には長蛇の列。

万博の猛暑に対抗するために効果的な送風機

手荷物検査の開始までほとんど動きはなく、屋外での待機が続きます。送風機は設置されていたものの、一部エリアに限られており、日陰になる場所はありません。そのため、ハンディファンを持っている人や、日傘を差している人が非常に多くいました。

15分に1回ミストが出てくるいのちパーク

そしてこの日陰の少なさは会場内も同じで、移動導線のほとんどが直射日光にさらされています。場所によってはテラスが設置されており、ベンチに座って日陰で休める場所もありますが、日中は人が集中するため、すぐに埋まってしまうケースが目立ちました。特に午後の強い日差しが照りつける時間帯は、移動だけでも体力を消耗します。

屋外に点在するミストや送風機も、一時的には涼しさを与えてくれますが、それを求めて人が集まるため、混雑しやすく常に利用できるわけではありません。全体的に見て、気づいたときに立ち寄れる涼しい場所は限られていました。

万博の猛暑に対抗するために効果的な日陰

そのようなかで、比較的快適に過ごせる場所として印象的だったのが、大屋根リングの下のエリアです。広範囲にわたって屋根がかかり、風通しもよく、日陰の下には多数のベンチも設置されています。実際に座って休む人の姿も多く、暑さを一時的に忘れられる貴重な空間となっていました。

冷房のある休憩所は限られているので、見つけたら早めに休む

万博の猛暑で利用したい休憩所

屋外を長時間歩く万博会場では、涼める場所をあらかじめ把握しておくことが、体調管理のポイントになります。特に午後の強い日差しのもとでは、直射日光を浴びたままの移動だけでも体力を消耗します。

ありがたいのは、冷房の効いた屋内施設がいくつか存在することです。パビリオンの多くは屋内型で、エアコンがしっかりと効いています。展示を楽しみながら自然と涼めるため、暑さ対策を兼ねてパビリオンを回るのも一つの方法でしょう。

また、会場内には冷房付きの休憩所がいくつか設けられています。実際に利用してみると、空調がよく効いていて、外の熱気から一気に解放されます。10分程度座っているだけでも、体力の回復度合いが大きく違いました。特に以下のような場所にある団体休憩所は席数が多くゆったりしているため、しっかり休みたいときにおすすめです。

  • ブラジルパビリオンとオーストリアパビリオンの間
  • ポーランドパビリオンといのちめぐる冒険の間
  • EARTH-MARTとコモンズE館の間
万博の猛暑に対抗するために役立つ休憩所

また、ミャクミャクハウス付近やオランダパビリオン付近には、冷房が効いたバス型の休憩所も設置されています。ただし、これらの休憩所は数が限られており、日中は混雑しやすいのが実情です。タイミングによっては満席で入れないこともあるため、暑くなってから探すのではなく、見つけたときに先に休んでおくのが良いでしょう。

なお、屋外のミストや送風機がある休憩スポットも、一時的には涼しさを感じられますが、エアコンのような効果は得られません。特に風がない時間帯は、蒸し暑さが残る場所もあります。

給水機や自動販売機は多く水分は確保しやすい

ペットボトルやマイボトルに水分を補給できる給水機

万博会場では、しっかりとした水分補給体制が整っています。場内には20か所以上の給水機が設置されており、ペットボトルや水筒を持っていれば、自由に水を補給することができます。ただし、給水機は場所・時間帯によって混雑しており、人通りの多い大屋根リング下などでは、30人以上が並んで行列ができていることもありました。

混雑を避けたい場合は、西ゲート付近のフューチャーライフゾーンや大屋根リングの上など、少し人通りの少ない場所にある給水機を探すのがポイントです。また、給水機の水は基本的に常温、もしくはややぬるめです。冷たい飲み物を飲みたい場合は、氷入りのボトルや凍らせたペットボトルを持参し、これらの容器に追加するのが良いでしょう。

真夏の万博に欠かせない水分補給

会場内には自動販売機も多く、水やお茶、スポーツドリンクなどが購入できます。価格は街中に設置されているものと同じで、特別高い印象はありません。人気のある商品は時間帯によって売り切れることもあるものの、途中で補充がされていたのか、閉園間際でも売り切れはあまり見られませんでした。

待機列は屋外が基本なので暑さ対策グッズが欠かせない

昼間は来場者が多く、パビリオンに1時間以上並ぶことも珍しくありません。さらに屋外に並ぶケースが多く、直射日光を浴びながらの待機を強いられる場面もあります。こうした状況では、日傘・帽子・サングラスなどの暑さ対策グッズが欠かせません。

また、ハンディファンや冷感タオル、ネッククーラーといった携帯しやすい冷却グッズも、体温の上昇を抑えるのに効果的です。スマートフォンでの情報収集や整理券の確認などもあるため、モバイルバッテリーも必須アイテムと言えるでしょう。さらに目立っていたのが、持ち運びできる椅子を使って待機する来場者の姿です。長時間並ぶ際の体力温存に役立つため、あると便利なアイテムの一つです。

そして、日中は整理券や予約枠を活用して屋内中心に動き、夕方以降に並ぶ戦略も効果的です。万博では7日前の事前抽選や3日前の空き枠先着、当日登録などの予約制度が用意されており、暑さが厳しい時間帯でも予約があればスムーズにパビリオンを回れます。

そして夕方以降になると、日が傾いて建物の影が長くなり、会場全体に日陰が増えてきます。日中は直射日光で並ぶのが厳しい人気パビリオンも、夕方には列の多くが日陰になるケースが増えるため、暑さの面でも比較的過ごしやすくなります。このタイミングで並ぶようにすれば、体への負担を抑えながら快適に待機できるでしょう。

真夏の万博を楽しむために暑さ対策は念入りに

実際に現地を訪れてみて、万博の暑さは想像以上に過酷だと感じました。会場の多くが屋外であることに加え、日陰や冷房のある休憩所は限られています。入場前からすでに直射日光のもとで並ぶ場面もあり、体力を消耗しやすい環境です。

とはいえ、事前にしっかりと暑さ対策を講じておけば、快適に過ごせる工夫もたくさんあります。日傘や帽子、冷却グッズを持ち歩くのはもちろん、冷房の効いた休憩所や給水スポットを把握しておくこと、涼しい時間帯を狙ってパビリオンを回ることなどが効果的です。特に子どもや高齢者と訪れる場合は、早めの休憩を意識し、無理のないスケジュールを立てることが重要でしょう。

宮崎千聖フリーライター

投稿者プロフィール

神戸大学経済学部卒。新卒で銀行に入社し、副業でライターとして稼働。8ヶ月ほどで退職し、フリーライターに。FP2級、証券外務員一種を保有。趣味は旅行で47都道府県を制覇。

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