
女子プロレス「マリーゴールド」やプロレスリングZERO1で活躍したレフェリーの笹崎勝巳さんが、岩手県北上市の温泉施設で熊に襲われ死亡しました。60歳でした。警察によると、笹崎さんは16日午前、勤務先の瀬美温泉で露天風呂の清掃作業中に行方不明となり、翌17日朝、温泉近くの雑木林で遺体が発見されました。近くにいたツキノワグマ1頭は猟友会により駆除されたといいます。
マリーゴールドのロッシー小川代表はSNSで「全女の後輩で寡黙だが仕事熱心な人でした。まだ幼い女の子が二人います。こんな最期はあり得ない」と追悼の言葉を寄せました。プロレスラーの大仁田厚さんや豊田真奈美さんら業界関係者からも悲しみの声が広がっています。笹崎さんは今年春に家族とともに北上市へ移住し、温泉旅館の従業員として勤務していたとされます。プロレス界を長年支え続けた名レフェリーの突然の死に、多くのファンや関係者が衝撃を受けています。
レフェリーとしての歩みと功績
笹崎勝巳さん(本名・笹﨑勝巳)は1965年に東京都で生まれ、1989年に全日本女子プロレスに入社しレフェリーデビューしました。愛称「タイガー勝巳」で親しまれ、的確な判断と俊敏な動きで多くの名試合を裁きました。
全日本女子プロレス解散後はプロレスリングZERO1を中心に全日本プロレスや栃木プロレス、スターダム、マリーゴールドなど、多団体で活動。ZERO1では審判部長を務めたほか、2018年から2020年まで同団体を運営する株式会社ドリームオンステージの社長を務めました。誤爆を恐れぬ姿勢や選手たちとの信頼関係でファンから愛され、「縁の下の力持ち」としてプロレス文化の発展に貢献。マリーゴールドでは旗揚げメンバーの1人としてリングを裁き、最後の試合も同団体のリング上でした。
熱意と誠実さで業界に足跡を残した笹崎さんの早すぎる死を、多くの仲間が惜しんでいます。








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