
11月2日、札幌の大倉山ジャンプ競技場で全日本選手権ラージヒル兼NHK杯が開催され、二階堂蓮選手が2年ぶり2度目の優勝を果たしました。日本のエースである小林陵侑選手が体調不良で欠場するなか、若きホープが実力を発揮する形となりました。同大会は来年2月に開幕するミラノ・コルティナ冬季五輪のシーズン本番を控えた重要な大会です。
1回目で二階堂選手は137.5メートルのビッグジャンプを見せました。しかし、雪印メグミルクスキー部の小林朔太郎選手が138.5メートルで1回目を首位通過しました。五輪初出場を目指す両者の一騎打ちとなった2回目で、二階堂選手は134メートルの会心のジャンプで小林選手を逆転。合計290.9点で優勝を決めたのです。
二階堂選手は「2本目は着地が見づらいところがあって無理くりテレマークを入れた。そこが悔やまれるところではあるけれど、無事優勝できてうれしい」とコメント。今月下旬に開幕する五輪シーズン本番を前に、好調ぶりを見事にアピールしました。
北海道江別市出身の二階堂選手は、小学2年時からジャンプを始め、高校3年時に全国高校スキー大会で優勝するなど、若い時期から才能を示してきました。2022年には夏のグランプリで初優勝。その後、2023年に世界選手権へ初出場するなど、着実にキャリアを重ねてきました。今回の優勝で、ミラノ・コルティナ五輪への出場がさらに現実味を帯びてきたといえます。
女子では、丸山希選手が1回目127.5メートル、2回目129.5メートルを飛び、初優勝を果たしました。長野県野沢温泉村出身の丸山選手は夏の国際大会で総合優勝の実績があり、五輪シーズン本番へ向けて絶好の状態でスタートを切っています。
葛西紀明もコンチネンタル杯代表枠を獲得
53歳の葛西紀明選手は1回目124メートル、2回目129メートルを飛び、4位に入りました。この大会はワールドカップの下部カテゴリーであるコンチネンタル杯の代表選考を兼ねています。葛西選手は代表枠を獲得し、前人未到となる9度目の冬季五輪出場へ望みをつなぎました。
9月の前戦では、約5センチ低くしたアプローチポジションに手応えを得て2位に入りました。2日前の公式練習では飛ばずに良いイメージを作ってきたそうです。コンチネンタル杯代表を逃せば五輪への道が厳しくなる大一番で、イメージ通りのジャンプを披露しました。
ミラノ・コルティナ五輪出場へは、コンチネンタル杯で結果を残してワールドカップ代表に昇格し、日本勢上位4枠に割り込む必要があります。2021年の全日本選手権では22位に終わり、北京五輪出場を逃した苦い経験もあります。険しい道のりですが、「まだ60%くらい、これから!」と、53歳のレジェンドは意欲十分です。








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