
マラソン界のレジェンド、大迫傑が新たなスポンサー契約のもと東京を駆け抜けました。10月19日に開催された東京レガシーハーフマラソンにおいて、中国のスポーツ用品メーカー「LI-NING(リーニン)」所属として初レースに臨んだ大迫傑選手が、1時間1分45秒で全体6位、日本勢トップの成績を収めました。
2021年東京オリンピック男子マラソン6位入賞の実績を持つ大迫選手は、10月17日に所属先を東京陸協から「LI-NING」へ変更することを自身のインスタグラムで発表。早稲田大学卒業後、ナイキ・オレゴン・プロジェクトやナイキの所属選手として約12年間活躍してきた大迫選手にとって、今回の移籍は大きな転機となります。
大迫選手は所属変更について、「エージェントを挟まずに自分自身で価値を最大化して、次にその中でリレーションシップ(関係性)を築いて新しいものを作ろうと。新しい挑戦ができるような仕組みづくりをマネジャー2人とやっていければ」と新たな目的を明かしました。自らの手でキャリアをコントロールし、後進の選手たちにも道を示すという意図が込められています。
インスタグラムでは、「ナイキと走ってきた12年間。自由に、いっぱい心の代謝をして、走っている道を自分なりの正解にしてきた」とナイキへの感謝を述べた上で、「この先は刺激的で情熱のある、新しい仲間と更に奥へ。時には横道に吹っ飛んでしまう事もあるかもだけど笑 心の代謝を沢山して、僕らが進む道を正解にしていく」と今後への想いを綴りました。
レース後、大迫選手は「自分にとってはまあ、ベストなペースだった」とうなずき、「12月のバレンシアマラソンの6週間前のレースで、そこまで調整してこなかったがしっかり走れた。前半抑えめだったので、逆にウオーミングアップができた」と振り返りました。自己ベスト(1時間1分13秒)には32秒及ばなかったものの、12月7日にスペインで開催されるバレンシアマラソンに向けた調整レースとしては上々の結果でした。
次戦バレンシアマラソンとロサンゼルス五輪への道
大迫選手の次戦は12月7日にスペインで開催されるバレンシアマラソンです。バレンシアマラソンは近年、ドイツのベルリンマラソンと並んで世界トップレベルの高速レースとして注目されている大会です。2022年にはケルビン・キプトゥム(ケニア)が初マラソンながら2時間1分53秒(当時世界歴代4位)、2023年にはシサイ・レンマ(エチオピア)が2時間1分48秒の世界歴代4位を記録するなど、世界歴代10傑のうち3つの記録が同大会で誕生しています。
大迫選手は東京レガシーハーフマラソン後、20日からケニアに渡る予定で、「ここでしっかりとまた気持ちを入れて頑張っていきたいと思います」と意気込みを語りました。現在の練習拠点は米コロラド州ボルダー付近に移しており、「国内外問わず、いろんな選手が集まれるような環境を作れたら。そのなかで僕自身も強くなっていきたい」と述べています。ジムやサウナなども完備した新たな施設で練習を積む計画です。
2028年のロサンゼルス五輪については、「もちろん考えている」としながらも、「まずは一本一本、次はバレンシアに向けて」と目の前のレースに集中する姿勢を示しました。新たな「チーム大迫」として、リーニンの「看板選手」となった大迫傑が、再び世界に挑みます。









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