ヴィジュアル系フェス「CROSS ROAD Fest」のタイムテーブル非公開方針が物議を醸し運営が撤回
- 2025/11/6
- 芸能・エンタメ
- CROSS ROAD Fest, La'cryma Christi, ヴィジュアル系フェス
- コメントを書く

1990年代から2000年代にかけてのヴィジュアル系黄金期を彩ったバンドが集結する音楽フェス「CROSS ROAD Fest」が、当初発表した運営方針が大きな批判を受け、わずか1日で方針転換を余儀なくされました。千葉の幕張イベントホールで11月15日と16日に開催予定のこのフェスは、La’cryma Christiの約12年ぶりの再結成を筆頭に、SHAZNAやPlastic Tree、PENICILLINなど懐かしの名バンドが出演予定です。
ところが11月2日、フェスの運営は「全てのバンドをご覧いただきたいため、タイムテーブルの公開はございません」と突如発表しました。1日目は13時から20時30分まで、2日目は11時30分から19時10分まで、両日ともに8時間近い長丁場となる予定にもかかわらず、来場者は誰がいつ出演するのかを事前に知ることができないという方針です。転換時間は各バンド間で30分程度と伝えられています。
この発表は直ちにSNS上で大きな批判を呼びました。参加予定のファンから「体力的な不安が大きすぎます」「トイレや食事のタイミングが掴みにくい」といった懸念の声が殺到し、「せめて出演時間だけでも教えてほしい」という訴えが相次ぎました。特に30代から50代の女性ファンが中心となるため、健康面や家庭の事情を考慮したスケジュール調整の必要性を指摘する声も多く上がっています。
加えて、フェスでは飲食物の持ち込みが許可されている一方で、会場での販売はサンドイッチとポップコーンといった軽食のみで事前予約制となっており、再入場が不可という制限もあります。長時間のイベント中に十分な食事の確保が難しいという懸念も加わり、不満は膨らみ続けました。
こうした中、出演予定のSHAZNAボーカルのIZAMが自身のSNSで「会場の規制やスペースの問題で出来ることが限られているが、運営に提案を伝えた」と述べて、ファンの負担軽減に向けて働きかけたことが明らかになります。
この対応もあり、運営は3日夜に立場を変え、「多くのご意見をいただき、タイムテーブルを事前公開する」と発表しました。11月6日夜8時に公式サイトとSNSでタイムテーブルが公開されることになりました。
音楽フェス業界における顧客対応の課題が浮き彫りに
今回の騒動が示す問題は、単なる一フェスの運営上の課題にとどまりません。音楽フェスティバル業界における、観客ニーズへの配慮の重要性が改めて問われた形となっています。特に高い年齢層のファンが参加するイベントでは、体調管理や時間計画の自由度が購買行動に直結することが、今回の反応から明確に浮かび上がりました。運営が方針を速やかに転換した背景には、キャンセルの可能性やリピーターの喪失といったビジネスリスクへの認識があったと考えられます。今後のイベント運営では、演出的な意図と参加者の現実的なニーズのバランスをいかに取るかが、業界全体の課題となっていくでしょう。












-300x169.jpg)