
2026年1月に開催される第102回箱根駅伝に向けて、早稲田大学の工藤慎作選手(3年)が新たな目標を掲げました。11月5日、東京都内で行われたアシックス主催のイベント「ASICS×EKIDEN Meetup」に登壇した工藤選手は、3年連続で5区山登りに挑み、青学大の若林宏樹選手が保持する区間記録1時間9分11秒の更新を目指すことを明言しました。
“山の名探偵”の異名で知られる工藤選手は、1年時の2023年度箱根駅伝で5区を任されて以来、大きなレンズのメガネと人気アニメ「名探偵コナン 」の主人公・工藤新一に名前が似ていることが由来となった独特なニックネームで話題を集めています。前回の第101回箱根駅伝では5区で区間2位の好走を見せ、その実力と親しみやすいキャラクターで学生駅伝界を代表する存在となっています。
特筆すべきは、工藤選手の近年の成績です。10月13日の出雲駅伝では6区で3位の走りを見せ、早稲田大学の14年ぶり表彰台獲得に貢献しました。さらに続く11月の全日本大学駅伝では、最終8区でタスキを受けるとグングンペースを上げ、早稲田大学OBの渡辺康幸氏が1995年に記録した日本人最高記録56分59秒を30年ぶりに更新する56分54秒をマークするという衝撃の走りを披露しました。
このイベントで工藤選手は、早稲田大学の箱根駅伝における課題について深く分析しました。昨年の全日本大学駅伝の敗因について、「3~6区のつなぎ区間で上位チームと差がついた」と指摘し、「復路のメンバーが奮起してもらえれば、2010年度の早稲田が3冠を達成してから優勝していない15年間の問題を解決できるんじゃないでしょうか」と声高らかに推理しました。
平地での実績も兼ね備えた多才な長距離ランナー
工藤選手の能力は、山登りに限定されません。7月のワールドユニバーシティーゲームズ(ドイツ開催)ではハーフマラソンで金メダルを獲得し、さらに4月の記録会では5000mの自己ベストを13分54秒36に更新するなど、平地でも圧倒的な力を発揮しています。工藤選手自身も「長い距離で圧倒的な力を持っているのは、ストロングポイント。自分が稼ぐつもりで走りたい」とコメント。体重移動が上手で有酸素能力が高いという自身の能力を、昨年度の箱根駅伝で見つけた課題の改善を通じて最大限に発揮することで、68分台も射程圏内に入れているとのこと。
2010年度から15年間、早稲田大学は箱根駅伝で優勝していません。“山の名探偵”工藤慎作が、この長く続いた課題という謎を解き明かしてくれるのか、2026年1月の箱根駅伝での活躍に大きな期待が寄せられています。










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