
日清食品は3日、主力の即席カップ麺「カップヌードル」や袋麺「チキンラーメン」など約170品目のメーカー希望小売価格を、2026年4月1日出荷分から5~11%引き上げると発表しました。主要なカップ麺や袋麺の本格的な値上げは、2023年6月以来、およそ3年ぶりとなります。
値上げの対象は、即席カップ麺や袋麺、即席カップスープなどおよそ170品目で、「カップヌードル」レギュラーサイズは税込254円から267円に、「チキンラーメン 5食パック」は734円から788円にそれぞれ改定されます。関西ローカル局の報道でも、同様の価格水準と改定率が伝えられています。
一方で、価格を据え置きながら内容量を減らす「実質値上げ」も同時に行われます。袋麺の一部商品や即席カップライスについて、内容量を7~17%程度減らす方針で、「日清ラ王」や「カレーメシ」シリーズなど合計18品目が対象になると報じられています。量を抑えることで実質的な値上げとなり、家計への影響は単純な価格改定以上に広がる可能性があります。
今回の値上げと実質値上げについて、日清食品は、麺を揚げる際に使用するパーム油やカップライス向けのコメといった主要原材料に加え、包装資材や物流費の高騰が続いており、自助努力だけではコスト増を吸収できなくなったことが理由だと説明しています。同社はこれまでも効率化や規格見直しでコスト削減に努めてきましたが、それでも吸収しきれない水準に達したと判断した形です。
背景には、世界的な原材料価格の高止まりや、国内の人件費・輸送費の上昇があり、即席麺各社の値上げや内容量見直しが相次いでいます。今回の決定は、物価高が長期化するなかで、嗜好品でありながら「安価な主食」として定着してきたカップ麺・袋麺にも、コスト上昇の波が本格的に押し寄せていることを象徴していると言えます。
家計にじわり負担増 広がる「値上げ+内容量減」の流れ
即席麺は、単身世帯から子育て世帯まで幅広い層が日常的に利用する「身近な食品」であり、値上げの影響は家計にじわりと広がっていきます。とりわけ、5食パックの「チキンラーメン」(734円→788円)など、まとめ買い需要の高い商品では、月単位・年単位で見た負担増が無視できない水準になる可能性があります。
また、今回は表立った価格改定だけでなく、一部商品の内容量を7~17%減らす「実質値上げ」も同時に行われるため、消費者にとっては「値札」と「内容量」の両方を確認しなければ、実際の負担感を把握しづらい状況が強まりそうです。食品分野では、菓子類やヨーグルトなどでも内容量を抑える動きが広がっており、即席麺でも同様の流れが定着するかが注目されます。
一方で、企業側はコスト転嫁とともに商品価値の向上を図る姿勢も示しています。日清食品は、値上げと並行して商品のリニューアルや品質改善を進め、「よりおいしく、より価値のある製品を届けたい」としています。今後は、価格・内容量だけでなく、味や栄養、環境対応など、消費者がどこに価値を見いだすかが一層問われる局面になっていくとみられます。



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