堀島行真が男子デュアルモーグルで銀メダル 日本勢最多となる通算3個目の快挙

スキー・モーグル

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフリースタイルスキー男子デュアルモーグルで、堀島行真選手(28、トヨタ自動車)が銀メダルを獲得しました。 12日の男子モーグルで銅メダルを手にしており、今大会2個目、五輪通算3個目のメダルとなります。 フリースタイルスキーの日本勢としては通算メダル数で単独最多となる記録で、節目の大会で存在感を改めて示した形です。

男子デュアルモーグルは今大会から正式採用された新種目で、コブ斜面に2カ所のジャンプ台が設けられたコースを2人の選手が同時に滑り、ターン、エア、タイムの3要素で勝敗を決めるトーナメント方式の競技です。 審判7人のうち4人がターン、2人がエア、1人がタイム差を担当し、総合評価で勝ち上がっていくシステムで、勝負どころの1本にすべてをかける緊張感の高い種目です。 堀島選手は昨年の世界選手権デュアルモーグル2位の実績を持ち、今大会も世界トップレベルのターン技術と高難度エアを武器に、番狂わせの多いトーナメントを勝ち抜きました。

決勝の相手は、ワールドカップ通算100勝を誇る「モーグル界の王者」ミカエル・キングズベリー選手(カナダ)でした。 堀島選手は序盤から攻めの滑りを見せましたが、コブ区間でバランスを崩して第2エアに入れず、最後は大きなミスが響いて敗戦となりました。 フィニッシュ後にはゴールエリアで両手を合わせて「ごめん」と頭を下げるしぐさを見せ、期待を背負って戦ったプレッシャーの大きさもにじませました。 それでも日本男子として初めてデュアルモーグルで銀メダルを獲得し、新種目初代王者まであと一歩に迫った内容には、国内から称賛の声が集まっています。

準々決勝までの道のりでも、堀島選手は安定感と勝負強さを発揮しました。第2シードとして登場した決勝トーナメントでは、序盤のラウンドで転倒に近い場面もありましたが、立て直してゴールし勝利を収めたほか、準々決勝では米国選手に対して大差をつけて完勝したと伝えられています。 準決勝ではオーストラリアの実力者マット・グレアム選手との接戦を制し、決勝進出と銀メダル以上を確定させました。 4年前の北京大会に続き2大会連続で複数メダルを獲得したことで、日本モーグル界のエースとしての地位を改めて証明した形です。

初出場の島川拓也は4位と健闘 日本勢3人が新種目に挑む

男子デュアルモーグルでは、五輪初出場の島川拓也選手(27、日本仮設)が4位入賞と健闘しました。 島川選手は札幌市出身で、建築資材会社に勤務しながら競技を続ける“社会人アスリート”としても注目されており、世界の強豪がそろう中で堂々と存在感を示しました。 準々決勝では北京五輪モーグル金メダリストのウォルター・ウォールバーグ選手(スウェーデン)を破る番狂わせを起こし、一躍メダル候補として脚光を浴びました。

しかし準決勝では、のちに金メダルを獲得するキングズベリー選手に敗れ、3位決定戦に回りました。 銅メダルを懸けた一戦では、マット・グレアム選手に15-20の僅差で敗れ、惜しくも表彰台を逃して4位に終わりました。 レース後、島川選手は「自分のやれることはすべて尽くした」と語り、新種目でのチャレンジを前向きに振り返っています。 それでも、世界選手権やW杯で上位経験はあるとはいえ、五輪ではノーマークに近かった選手がここまで勝ち進んだことは、日本代表チーム全体にとっても大きな収穫といえます。

この種目では、12日の男子モーグルで金メダルを獲得したオーストラリアのコーパー・ウッズ選手が早い段階で敗退するなど、波乱も相次ぎました。 日本勢では、藤木豪心選手(28、イマトク)、西沢岳人選手(26、チームリステル)が本戦初戦で姿を消す一方、堀島選手と島川選手が上位に食い込み、競技層の厚さを示しました。 最終的な結果は金メダルがミカエル・キングズベリー選手(カナダ)、銀メダルが堀島行真選手、銅メダルがマット・グレアム選手、4位が島川拓也選手となり、日本勢は新種目の初開催で強いインパクトを残した形です。

今大会から正式種目となったデュアルモーグルは、視覚的な迫力と一騎打ちの分かりやすさから、会場でもテレビ中継でも高い注目を集めています。 日本勢がいきなり銀メダルと4位という結果を残したことで、今後の強化や次世代の育成にも追い風となることが期待されます。 3個目のメダルを手にした堀島選手と、大きな飛躍を遂げた島川選手を中心に、日本のモーグル勢が次の世界大会や2030年代の五輪に向けてどのように進化していくのかが注目されます。

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