
ソフトバンクは2026年4月2日、SpaceXが提供する衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」を活用した、衛星とスマートフォンの直接通信サービスを提供すると発表しました。具体的な提供開始日、対応端末、料金などの詳細は「近日中にお知らせする」とされており、現時点では未公表です。
Starlinkは地上約340kmの低軌道を周回する多数の小型衛星で、通信ネットワークを構築する非地上系ネットワーク(NTN)の一種です。従来の静止軌道衛星と比べて通信の遅延が少なく、高速なデータ通信が可能になります。この仕組みにより、基地局の設置が難しい山間部や離島、海上でも、空が見える環境であればスマートフォン1台で通信できる環境の実現が期待されています。
ソフトバンクは以前から、成層圏の無人航空機を通信基盤として活用する「HAPS(High Altitude Platform Station)」の開発を進めてきました。HAPSは2026年に国内でプレ商用サービスの開始を予定しており、今回のStarlink連携による衛星直接通信は、HAPSと並ぶ非地上系ネットワーク(NTN)の新たな柱として機能することが見込まれます。
ソフトバンク公式発表によると、対応機種であればテキストメッセージの送受信のほか、一部の対応アプリでのデータ通信も利用できる予定です。LINEを傘下に持つ同社ならではの活用シーンも注目されており、衛星経由でのLINE利用が実現すれば、圏外での安否確認や救助要請に大きく貢献しそうです。
KDDI・ドコモも前進 4キャリア体制へ広がる直接衛星通信
KDDIは2025年4月10日、日本初となる衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」を開始しました。対応スマートフォンがStarlink衛星と直接接続し、空が見える場所であれば従来の圏外エリアでも通信が可能です。
さらに2026年1月29日には国内接続エリアを約2倍に拡大し、日本国土・領海(海岸線から12海里)に加え、接続水域(24海里)などの海域もサービス対象となっています。
NTTドコモは2026年4月27日に「docomo Starlink Direct」を開始すると発表しました。ahamoを含む全料金プランの契約者を対象に、申し込み不要・当面無料で提供されるもので、対応機種は84機種にのぼります。
楽天モバイルは米AST SpaceMobileと提携し、「Rakuten最強衛星サービス」として2026年第4四半期(10〜12月)のサービスを開始する予定です。MWC 2026(2026年3月、スペイン・バルセロナ)でのSpaceXの基調講演でも、KDDIに加えてドコモ・ソフトバンクの2社へのStarlink Mobile提供方針が示されており、国内主要4キャリアすべてが衛星直接通信に参入する構図となっています。












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