【イベントレポート】40周年チョコぼら祭 〜ボラ連ってなぁに??〜
2024年8月21日(水)、「40周年チョコぼら祭 〜ボラ連ってなぁに??〜」が、カネヨシプレイス(みよし市勤労文化会館)で開催された。このイベントは、みよし市ボランティア連絡協議会の設立40周年を記念して行われたもので、ボランティア活動の意義や重要性が共有された。本記事では、当日の会場の様子や、ボランティア活動に込められた思いをレポートする。
(目次)
カネヨシプレイス(みよし市勤労文化会館)で開催。当日は天候にも恵まれ、みよし市ボランティア連絡協議会の関係者や、みよし市に住む子ども連れの家族などで会場は賑わった。
行事の開催に先立ち、みよし市長の小山祐(おやま たすく)氏による祝辞と、社会福祉法人みよし市社会福祉協議会会長の酒井喜市(さかいきいち)氏の挨拶で幕を開けた。
ステージでの基調講演や防災啓発活動
ステージでは、以下の方々による基調講演が行われ、それぞれの立場から、ボランティア活動の重要性や地域貢献についての熱意が語られた。
- みよし市がんばる地域応援補助事業採択団体「なんでもいいよの会」サブリーダーの安堂容平氏
- 豊田市ボランティア連絡協議会会長の釘宮順子氏
- 豊田工業高等専門学校環境都市工学科准教授の佐藤雄哉氏
また、東京報道新聞の代表が登壇する時間もあり、名古屋刑務所の取材活動について紹介した。
みよし市ボランティア連絡協議会の会長である坊農(ぼうの)氏は、ボランティアへの関わり方のポイントについて話した。
みよし市女性消防団による防災啓発活動や、愛知教育大学吹奏楽団の演奏も披露された。防災啓発活動には、みよし市安全安心キャラクター「みよ獅子ちゃん」も消防団の制服を着て参加し、会場を盛り上げた。
愛知教育大学吹奏楽団の演奏に途中から中学生も加わり、合同演奏が行われた。また、「司会のお手伝いをする」という”チョコぼらチケット”を手にした子どもたちが、ステージ上で司会を務める場面もあり、観客を楽しませた。
イベントへの協賛金額が特に大きい方や、イベントを盛り上げる施策(クエスト制作委員会やキャラクターデザイン化など)を実行した方などへみよし市ボランティア連絡協議会から感謝状が贈られた。
子どもの人気が集まった縁日コーナーや昆虫標本
会場には子どもたちも楽しめるように、さまざまなコーナーが用意されていた。「紙コップで巨大アート作り」では、たくさんの紙コップを使って自由にアートを作ることができ、子どもたちは夢中になって作品を作っていた。また、シンプルな輪投げコーナーも設けられ、子どもたちが楽しむ姿が多く見られた。
水中にある的を狙ってコインを落とす「コイン落とし」や、「射的」のコーナーは特に人気があり、子どもたちが列を成していた。
縁日コーナーは人気で常に人だかり。いくつかのコーナーを回るとお菓子がもらえる仕組みで、子どもたちも笑顔でいっぱいだった。
生きているカブトムシや昆虫標本も子どもたちに大人気。たくさんの昆虫がずらりと並ぶ様は圧巻だ。
密かに注目を集めていたのが「みよしの社長コレクションカード」だ。これは、みよし市で地域活動やボランティアを会社で行っている社長たちをトレーディングカード風にデザインして紹介するもので、会場で話題となっていた。公募で集まった中学生によるクエスト制作委員会の発案である。知り合いがカードになっていることで盛り上がる場面が見られ、社長を知らない子どもたちも、カードをコンプリートしようと夢中になっていた。
来場者の食欲を満たすキッチンカーや地域の方々による出店
屋外の広場に並んだキッチンカーは、その場で調理した食事や飲み物を提供しており、多くの来場者がその味に満足している様子だった。
屋内では、地域の人々がかき氷や焼きそばなどのお祭りらしい食べ物や、コーヒーなどの飲み物を提供しており、昼食時や休憩時間には多くの来場者が利用していた
みよし市更生保護女性会の方々は、紙コップや色紙を使った工作を催し、子どもたちとの微笑ましい交流も見られた。
ロビーでは、みよし市女性消防団による防災グッズや活動の紹介や、市内のさまざまな団体の活動紹介が行われた。
新たな助け合いの仕組み「チョコぼらチケット」
今回のイベントでは、みよし市ボランティア連絡協議会長である坊農氏が考案した「チョコぼらチケット」という取り組みが試行された。このチケットには、ボランティアの内容、集合時間、場所が記載され、気軽にお手伝いができる仕組みとなっている。今回は、当日のイベント運営に関するボランティア活動が記載され、参加者と一体となってイベントを成功させる取り組みとして実施された。
今後さまざまな場面でチョコぼらチケットが導入されることで、ボランティアを依頼する側・受ける側双方の負担が軽減され、地域の助け合いの力が高まることが期待されている。
名古屋刑務所や障がい者福祉施設の方々で盛り上がる販売ブース
名古屋刑務所による刑務所作業製品の販売や、障がい者福祉施設の方々による出店が行われた。「心身のハンディキャップの有無に関わらず誰もが一堂に会して交流を深める機会を作りたくてこのような場を設けました」と主催の坊農氏は話す。
さまざまな出店や出品があり、来場者は楽しく買い物をしながらコミュニケーションが生まれる場となった。
ダンボール迷路やボール遊びは子どもたちに人気があった。一方、絵画などが飾られ、大人たちがゆったりと眺める様子も見られた。この絵画は「アートラボ」という団体の作品展示で、家庭環境に問題があって不登校の子どもたちとのつながりを大切にして居場所を作っている団体である。
心肺蘇生の練習ができる体験や自衛隊のコーナーも設けられ、普段なかなか触れることのできない内容が来場者の興味を惹いた。
ボランティアに大切なことは思いやりの心
みよし市ボランティア連絡協議会の40周年記念行事を通じて、多くの人々がボランティアへの関わり方を学ぶ1日となっただろう。ボランティアは、ちょっとした助け合いの心や行動、そして互いに感謝の気持ちを持つことが、取り組みやすく、継続にもつながる重要なポイントだ。
今後、ボランティアやちょっとしたお手伝いに関わる人々が増え、相互に支え合う環境が広がっていくことが期待される。日常生活においても、席を譲ったり公共の場を掃除したりといった小さな行動から、助け合いの心が少しずつ広がっていくことを願っている。
みよし市ボランティア連絡協議会主催
40周年チョコぼら祭 〜ボラ連ってなぁに??〜
https://www.city.aichi-miyoshi.lg.jp/gakko/documents/boraren.pdf