「ブレイキングダウン」の元代表、嘘の投資話で約80億円を集金 詐欺容疑で再逮捕

人気格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」の運営会社元代表、板垣雄吾容疑者(44)ら3人が、嘘の投資話で現金計8,000万円をだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課に詐欺容疑で再逮捕されました。

同課の調べによると、板垣雄吾容疑者らは2020年から2022年にかけて、同様の手口で少なくとも120人から総額約80億円を集金していたとみられています。

再逮捕容疑は、2022年7月に40代の会社役員男性に対し、「スマートフォンを安価で仕入れ、海外で高値売却できる」と持ちかけ、「2ヶ月後に出資額の7~8%を上乗せして返済する」などと嘘をついて、8,000万円を詐取した疑いが持たれています。

板垣雄吾容疑者らは、「ブレイキングダウンのCEOだ」と言って投資家の信用を得ていたようです。集めた資金の一部は別の投資家への返済に充てられ、自転車操業の状態だったとみられています。

板垣雄吾容疑者が経営する携帯機器販売会社は、高級車ブランド・フェラーリの関連会社とパートナーシップ契約を結び、「仕入れたスマホはフェラーリへ売却する」とうたっていましたが、実際にはスマホの仕入れや売却の形跡はなかったとのことです。

3人は今月3日にも、同様の手口で別の40代会社役員2人から総額約5億5,000万円をだまし取った容疑で逮捕されていました。この件を受け、ブレイキングダウン運営会社は16日、板垣雄吾容疑者が現在も同社と関係があるかのような言動をしているとし、「非常に遺憾であり、厳重に対処する」と発表しています。

ネット上では、「ブレイキングダウン、流石にイメージ悪すぎです」「この手の団体には暴力団を後ろ盾にした連中が進出しやすいんでしょうね」「運営側の人間まで逮捕ですか」などの意見が寄せられています。

板垣雄吾容疑者の経歴|「ブレイキングダウン」の設立メンバー

青森県弘前市出身の板垣雄吾容疑者は、大学卒業後にプロの格闘家としてデビューしました。その後、実業家に転身し、iPhoneの修理事業やさまざまなブランドをプロデュースする会社「レディオブック」を起業しました。

格闘技イベント「ブレイキングダウン」の設立メンバーでもあり、自らYUGOの名で選手としても参加。イベントの立ち上げ後は、メディア露出が増え、知名度を上げていきました。

知人からは「礼儀正しくて物腰が柔らかい。ビジネスは感覚派」と評されており、座右の銘は「やりたくないことはやらなくていい」だったといいます。格闘関係者は、「見た目と体づくりを気にしており、会社にプロテインを常備し、お酒も飲まなかった」と振り返っています。

そんな板垣雄吾容疑者が大規模な詐欺事件に関与していたとは、周囲にとって衝撃の事実だったようです。成功の裏で何が起きていたのか、真相の解明が待たれます。

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