「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の準主犯格B、51歳で孤独死

1989年3月、東京都足立区綾瀬で発生した「女子高生コンクリート詰め殺人事件」。17歳の女子高校生が、当時16歳から18歳の少年7人に41日間にわたって監禁・凌辱された末、殺害されるという凄惨な事件でした。

主犯格のA(18)、準主犯格のB(17)を含む4人は、非道の限りを尽くした上で女子高生を殺害し、遺体をドラム缶に入れて江東区若洲の空き地に遺棄しました。この事件は、少年による凶悪犯罪の象徴として、日本中に衝撃を与えました。

事件から30年以上が経過した現在、準主犯格のBが3年前に51歳で孤独死していたことが明らかになりました。Bは出所後に再犯を重ねており、更生の道は決して平坦ではなかったとのことです。

この事件は、少年犯罪に対する厳罰化の是非や、矯正教育のあり方、社会での処遇など、多くの課題を投げかけました。加害者の「その後」を追うことで、犯罪を未然に防ぐための方策を探る必要があるでしょう。

出所後の準主犯格Bの行動|51歳で孤独死

準主犯格のB(17)は、主犯格のA(18)らとともに女子高生を殺害し、遺体をドラム缶に入れて遺棄。裁判では懲役5~10年の不定期刑を言い渡されました。

1999年に出所したBは、一時は更生の道を歩み始めたものの、仕事のトラブルや離婚などを機に再び犯罪に手を染めます。2000年に中国籍の女性と結婚しましたが、ものの数年で離婚。2004年には知人に対する逮捕監禁致傷の罪で起訴され、懲役4年の実刑判決を受けました。

2009年の満期出所後、Bは生活保護を受給しながら孤独な日々を送っていました。そして2022年7月、51歳で孤独死。便器とタンクの間に頭を挟まれた状態で発見されたのです。かつて凶悪犯罪の加害者であったBの人生は、更生と再犯を繰り返し、悲惨な結末を迎えました。

ネット上では、「だから更生なんて無理なんだって、凶悪犯は」「もう死刑は望めない以上、少しでも一人で悲しい最期を迎えたなら、私が救われる」「犯した罪から同情の余地はないが、更生を望まれて出所したにも関わらず、人生うまく行かずに再犯を重ねる現行制度に改善の検討は必要だろう」などの意見が寄せられています。

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