
大手牛丼チェーン「すき家」が、1月に発生したみそ汁へのネズミ混入事故について正式に認め、謝罪しました。この事案は一部メディアで報道された後、同社が事実関係を確認したものです。
同社の発表によると、1月21日に鳥取県内の店舗で提供されたみそ汁に小型のネズミが混入していたことが、利用客の指摘により判明しました。調査の結果、提供前の準備段階で複数用意していたお椀のうちの1つにネズミが侵入したと推測されています。
本来であれば提供前の目視確認で発見されるべき事態でしたが、従業員によるチェックが適切に行われなかったため、そのまま客席に運ばれてしまったとのことです。
すき家は公式ホームページで謝罪文を掲載し、再発防止策として店舗内の点検体制を強化すると表明。具体的には、3ヶ月ごとに店舗内の穴やひび割れなどを徹底的に確認する対策を講じるとしています。
ネット上では、「虫などの混入はよく聞く話ですが、ネズミとは驚きです」「保健所介入の詳細を含めて全てが明らかにされないと不安は拭えないね」「これはトラウマになる」などの意見が寄せられています。
すき家が遅れた情報開示で批判拡大 みそ汁異物混入問題の全容
すき家が3月22日に公式発表した鳥取南吉方店での「みそ汁ネズミ混入事件」について、その詳細が明らかになりました。
問題となったのは、事件発生から約2ヶ月間、同社がこの事案をウェブサイトなどで公表していなかったことです。その間にSNSなどで「すき家でネズミが混入した」という情報が拡散し、事実関係が断片的に伝わることで混乱が生じました。
同社は「発生当初にホームページ等での公表を控えたことで、事後の断片的・間接的な情報により多くのお客様に不安と懸念を抱かせる結果となってしまいました」と情報開示の遅れを認めています。
発生後すぐに店舗を一時閉鎖し、保健所への相談も当日行われ、2日後には保健所職員による現地確認を経て営業を再開しています。建物のクラック対策や従業員への衛生教育も実施されたとのことです。
再発防止策として、1月から全店舗を対象に店舗クラックの四半期ごとの定期点検を開始し、害虫・害獣の侵入防止対策に取り組むとしています。食物残渣を含むゴミは冷蔵ゴミ庫に収容するなど、これまでも対策を講じていたとしていますが、今後さらなる研究と対策を進めるとしています。