
二宮和也さん主演の映画『8番出口』が、8月29日の公開から3日間で興行収入9億5391万900円を記録し、2025年公開の実写映画として第1位の滑り出しを見せました。観客動員数は671,840人に達し、全国407館での上映は早くも社会現象の兆しを見せています。
この作品は、2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATEさんがたった1人で制作したゲーム「8番出口」を実写映画化したスリラー作品です。ゲームは累計販売本数190万本を超える世界的ヒットを記録しており、無限ループする地下通路を舞台に「異変」を探しながら8番出口を目指すというユニークなゲーム性で注目を集めました。
映画では、二宮さんが演じる「迷う男」が駅構内のような無限ループの地下通路に迷い込み、壁に掲示された「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」「8番出口から外に出ること」という不可思議な案内に従って脱出を目指します。
監督・脚本を手がけたのは、『君の名は。』『怪物』などのヒット作のプロデューサーとして知られ、初監督作『百花』で第70回サン・セバスチャン国際映画祭の最優秀監督賞を受賞した川村元気さんです。川村監督は「数ある映画の中から、こんなヘンテコな作品を選んでいただきありがとうございます」と舞台挨拶で述べた通り、異色作としての注目度の高さがこの快挙につながりました。
キャストには、二宮さんのほか、ドラマ「VIVANT」で強烈な個性を放った河内大和さんが「歩く男」役で出演。さらに小松菜奈さんが映画オリジナルキャラクター「ある女」として参加し、子役の浅沼成さんが謎の少年を演じています。小松さんにとっては約1年ぶりの映画出演となり、役名もなく詳細も一切不明という神秘的な役どころで話題を集めました。
国際的評価と今後の展開
本作は第78回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション作品としてミッドナイト・スクリーニング部門でワールドプレミアを果たし、ポスターデザインのコンペティション「Prix Luciole」で最優秀賞を受賞するなど国際的な評価も獲得しています。
カンヌでの上映では「圧倒的に新しい映画体験」「重層的かつ現代的なテーマが編み込まれ、まったく新しいゲームの映画化となっていた」「まさかの展開、緻密な物語に驚かされた」と絶賛され、既にアジア、ヨーロッパなど30以上の国と地域での上映が決定しています。
大ヒットを記念して、9月12日からはMX4D・4DX・SCREENX・ULTRA 4DX・Dolby Cinemaといった体感型上映の拡大も決定しました。座席が揺れ、風や水しぶきが生み出す五感の刺激により、観客を「異変の渦中」へより深く引き込む演出が期待されています。
また、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭でも公式上映が予定されており、さらなる国際的な広がりが見込まれています。川村監督が自ら書き下ろした小説版『8番出口』も刊行されるなど、映画を超えたメディアミックス展開も注目を集めています。












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