
対話型AI「クロード」を開発する米国のAI新興企業アンソロピック(Anthropic)が、早ければ2026年にも新規株式公開(IPO)を実施する計画を進めていると、英紙フィナンシャル・タイムズが12月2日に報じました。
アンソロピックは、米アルファベット傘下のグーグルや米アマゾン・ドット・コムなどから出資を受けているAI開発企業です。今回の報道によると、同社はIPO準備のため、シリコンバレーの有力法律事務所であるウィルソン・ソンシニ・グッドリッチ・アンド・ロサティを起用したとされています。同事務所は過去にグーグルやリンクトインなどの大型IPOを支援した実績を持っています。
また、アンソロピックは大手投資銀行ともIPOの可能性について協議を行ったとされていますが、フィナンシャル・タイムズによれば、これらの協議は初期段階の非公式なものであり、引受会社の選定はまだ先になる見通しです。
一方、アンソロピックの広報担当者は同紙に対し「上場の時期や、そもそも上場するかどうかについてもまだ決定しておらず、現時点で発表できるニュースはない」と述べ、慎重な姿勢を見せています。ウィルソン・ソンシニとアンソロピックはロイターのコメント要請にも応じていません。
アンソロピックは、2021年に米オープンAIの元研究者らによってカリフォルニア州サンフランシスコで設立されました。共同創業者でCEOを務めるダリオ・アモデイ氏は、オープンAIで研究担当副社長を務めた経歴を持つAI研究者です。同社が開発した対話型AI「クロード」は、オープンAIの「チャットGPT」のライバルとして位置づけられており、AIの安全性と信頼性を重視した設計コンセプトが特徴となっています。
評価額3000億ドル超を目指す資金調達も並行
アンソロピックはIPO準備と並行して、私募形式での資金調達交渉も進めており、評価額は3000億ドル(約47兆円)を超える可能性があると報じられています。[5][1]
2025年11月には、マイクロソフトとエヌビディアが合計最大150億ドル(約2兆3000億円)をアンソロピックに出資すると発表しました。内訳はマイクロソフトが最大50億ドル、エヌビディアが最大100億ドルとなっています。アンソロピックはクロードの利用拡大に備え、マイクロソフトのクラウドサービス「アジュール」を300億ドル分購入することも明らかにしています。
今回の動きが実現すれば、アンソロピックは競合であるオープンAIと上場レースを繰り広げることになります。オープンAIも2026年後半から2027年にかけて評価額最大1兆ドルでのIPO準備を進めていると報じられており、AI業界における両社の競争は一層激化する見込みです。







当時の写真「大館(Tai-Kwun)」-1-150x112.jpg)




-300x169.jpg)