第4回ライティングコンテスト佳作

みなさんは「20」という数字が何を表しているかご存じだろうか?

実はこの数字は令和5年6月に総務省情報流通行政局が発行した「自治体における AI活用・導入ガイドブック」で紹介している地方へのAI導入事例の数です。

地方では人口流出による人手不足が社会問題となっており、この問題を解決するためにAIが導入されています。

前半に導入事例の中から特に効果がすごかった青森県の例を、後半はAIが普及していく未来について書いていきます。

これを読むことで地方でどのようにAIが活用されているのかやAIをどのように使っていけばいいかを知るきっかけを掴むことができます。

青森県の現状

青森県はどんなところ?

青森県は本州の最北端にある県で面積は全国8位です。気候は冷涼で、りんごやにんにくなどの産物で全国トップクラスの産地です。

余談ですが、JR飯田橋駅の近くにある青森県のアンテナショップ「あおもり北彩館」に足を運ぶと東京にいながら青森県の雰囲気が体験できます。青森県の名産品はもちろん、地域や名所の資料もあるので今以上に青森県を身近に感じることができます。

人口減少問題

青森県の人口は2000年10月時点で147.5万人だったのですが2023年12月になると118.2万人となり、23年間で29.3万人が減少してしまいました。原因は進学や就職を機に県外へ移住したり晩婚化や未婚化してきたことなどが挙げられています。

29万人は1つの市町村レベルの人口なので減少の影響はとても大きいことが想像できますね。

青森県の人口

人口減少の影響

人口の減少は基盤となる産業やその関連する産業に十分な人手が足りなくなってサービスの質が低下、あるいは提供廃止が起こってしまいます。また、災害や福祉などで助け合いができなくなって十分な対応ができなくなったりします。
人口減少による影響は他の地域にも起こりつつある社会問題で、AIなどの最新技術を導入することで作業の自動化や効率化をして解決する必要がでてきました。

導入されたAIリアルタイム議事録

青森県庁では2019年にAIリアルタイム議事録のシステムを導入することで手作業の文字起こししていた工程をAIが担当することで作業時間を4割削減できました。

このシステムを導入した背景には職員が議事録作成に多くの時間を取られていることにありました。AIを導入することで「作業の作業時間」を削減し、本来の業務に時間を費やせるようになりました。

AIリアルタイム議事録は会議している音声をリアルタイムに文字へ変換してくれるため、従来の議事録作成にあった2つの手作業工程が1つの自動化された工程となったため作業効率が格段に上がりました。

AI導入

地方の未来

AIリアルタイム議事録の応用

青森県庁はAI技術を応用することで聴覚が不自由な児童生徒や職業訓練に通う社会人に対して授業補助をしたり、外国語翻訳を支援したりするなどサービスや福祉の向上を目指しています。

文部科学省の記事によると、身体障害者福祉法で定義される聴覚障害者は30万人ほどになり、生活に支障をきたしている高齢難聴者2,300万人を越えています。

ハンデを抱えた方でもAIなどの最新技術を取り入れることで今よりももっと生きやすい社会になる日が近いです。

人間は本質部分だけを仕事にできる

地方の現場という人や予算、場所の制限がある状況でAIを活用した事例を紹介しましたが、今後のAIはどのようなものになっていくでしょうか?

自分の予想ではAIが次々とルーチンワークを自動化していき、人は対人コミュニケーションや新しいアイデアを創造するなどの本質部分の仕事が多くなってくると思います。

AIは無秩序なデータからパターン化された行動や形などを見つけ出すことが得意です。それをもとにシステムで制御することで自動化できます。しかし、導き出されたパターンから問題を自動的に解決することはできません。つまり、人にしか問題を発見したり解決したりできません。

AIが普及していく未来では、五感で得た知識を組み合わせて問題の本質を掴み、生成AIなどを活用して仮説を立てることで解決していくことが重要になってきます。

今のうちにChatGPTなどの生成AIに触れておくことでAIの使い方を把握し、AIが当たり前となっている時代で付加価値が出せる人材になっておきましょう。

参考文献

ライター:ケン吉

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