ネットフリックス、IP戦略で成長加速。「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」が最大ヒット

NetFlix

米動画配信大手ネットフリックスは、自社コンテンツに軸足を置いた成長戦略を鮮明にしています。映画館で自社制作映画を上映し、知的財産(IP)を玩具やゲームに展開するなど、動画配信の枠を超えたビジネスモデルを構築中です。ハリウッド再編や急速に拡大するAI動画市場にも左右されず、王道のIP投資による収益拡大を目指しています。

21日に米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)が会社売却を検討していると発表し、業界再編への注目が高まりました。ネットフリックスのグレッグ・ピーターズ共同CEOは「規模を大きくしたところで、課題の本質は変わらない」と述べ、他社の合併・再編がネットフリックスの強みの模倣にはならないと強調。自社制作と外部調達の組み合わせでヒットを生み出す戦略を堅持する方針です。

2025年7~9月期決算では、売上高が前年同期比17%増の115億1030万ドル(約1兆7400億円)、純利益は8%増の25億4691万ドルとなり、10四半期連続の増収増益を達成。特に北米で17%、欧州などでも18%の増収を記録し、通年の営業利益率が3割を超える見通しです。経営陣はこうした好業績を背景にさらなる成長に強い自信を示しています。

「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」IP活用で収益源拡大

ネットフリックス最大のヒット作となった韓国文化をテーマにした音楽アニメ「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」は、配信開始2カ月後に米国で劇場公開。その週の興行収入で首位となりました。さらに、米玩具大手のマテルやハズブロとのライセンス契約を締結し、グッズやゲームの展開を広げています。

また、AI技術の進化が話題となる中、テッド・サランドス共同CEOは「優れた作品にはアーティストが必要であり、AIは創造性を代替できない」と強調。プロの作り手を育て、IPに投資してきた強みがAI時代にも優位性を保つと述べました。3億人を超える会員基盤を持つ動画配信サービスの安定性もアピールしています。

ネットフリックスは今後もIP横展開を強化し、映画、グッズ、ゲームなど多角的な成長戦略を推進するとみられます。

関連記事

コメントは利用できません。

最近のおすすめ記事

  1. 思春期の子どもの SNS依存と トラブルを防ぐ 家庭内ルールとは?
    私たちの生活にすっかり溶け込んでいるスマートフォンやSNS。一方で、子どもや思春期の若者などは、SN…
  2. ネットフリックスがワーナー買収を断念 パラマウント案が「優位」に
    米動画配信大手ネットフリックスは2月26日、米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収…
  3. 訪日客に電子渡航認証「JESTA」導入へ 在留手数料は上限30万円案も
    政府が特別国会に提出する出入国管理及び難民認定法(入管法)改正案の全容が明らかに。2028年度導入予…

おすすめ記事

  1. 2023年11月23日木に栃木県の喜連川社会復帰促進センターで開催された「令和5年度きつれがわ矯正展」

    2024-1-15

    刑務所の中まで見れるイベント「きつれがわ矯正展」とは?

    2023年11月23日(木)に開催された「令和5年度きつれがわ矯正展」。年に一度、喜連川社会復帰促進…
  2. 2025-9-10

    Apple新型『iPhone 17』、SIMスロット廃止で薄型化実現 ユーザー対応に課題

    Apple社が9月10日に発表した最新スマートフォン『iPhone 17』シリーズにおいて、日本市場…
  3. 「【論文紹介】 無痛分娩と オキシトシンの 使用による 児の自閉症リスク上昇 との関連」ライター:秋谷進(東京西徳洲会病院小児医療センター)

    2024-10-27

    【論文紹介】無痛分娩(分娩時の硬膜外麻酔による鎮痛)とオキシトシン(陣痛促進剤)の使用による児の自閉症リスク上昇との関連

    今回は、分娩時の硬膜外麻酔による無痛分娩で生まれた子どもが自閉症スペクトラム障害(ASD:Autis…

2025年度矯正展まとめ

2024年に開催された全国矯正展の様子

【結果】コンテスト

【結果発表】ライティングコンテスト企画2025年9-10月(大阪・関西万博 第4回)

アーカイブ

ページ上部へ戻る