
JR東日本(東日本旅客鉄道)は11月6日、上越新幹線の新潟駅と長岡駅において、顔認証技術を使った改札機の実証実験を開始しました。実験期間は2026年3月31日までで、約500人の一般モニターが参加しています。同社が顔認証改札機を使った実証実験を行うのは今回が初めてです。
この取り組みは、同社が2024年12月に発表した「Suica Renaissance」構想の一環として実施されるもので、「改札はタッチするという当たり前を超える」というビジョンの実現を目指しています。JR東日本 新幹線統括本部の恩田義行氏は「新幹線では多くの荷物をもったお客様や、複数枚のきっぷを持って改札を通ることに慣れていないお客様が多いことから、顔認証の優位性が高い」と説明しています。
今回の実証実験では、両駅に異なるタイプの顔認証改札機を1台ずつ設置しました。長岡駅にはパナソニックコネクト製のトンネル型改札機を、新潟駅にはNEC製の既存改札機に被せる形式の改札機を採用しています。長岡駅のトンネル型は、通過時に映像や音響による演出でワクワク感を与える近未来型デザインが特徴です。
モニター参加者は、事前にタブレット端末で顔写真を登録しており、改札機を通過する際にカメラが顔を認識して本人確認を行います。認証に成功すると改札機内部が緑に光り「進んでください」と表示され、失敗すると赤く光り「戻ってください」と警告が出ます。判定は利用者が改札機に近づく1~2メートル手前から開始されるため、歩きながらスムーズに通過できる仕組みです。
顔認証改札機は、切符やICカードの出し入れ、スマートフォンのタッチ操作が一切不要となる「ハンズフリー」通過を実現します。特に大きな荷物を抱えた旅行者やベビーカー利用者にとって、両手がふさがっていても改札を通過できる点は大きなメリットです。
今後10年でウォークスルー改札の全面展開へ
JR東日本は今後10年以内にウォークスルー改札の実現を目指しており、顔認証技術以外の方式も検討しています。2026年春には高輪ゲートウェイ駅と大井町駅にウォークスルー改札の通路を設置し、2027年春には品川駅周辺の5駅で実証実験を実施する計画です。
同社は2028年度以降、Suicaの残高をセンターサーバーで一元管理する新システムへの移行を進め、「Suica ID」として個人単位での管理を実現します。これにより、顔認証やスマートフォンアプリなど様々な支払い手段を1つのIDに紐付けて利用可能になります。
ただし課題も残ります。顔認証には事前登録が必要であり、訪日外国人や一見の利用者には手間がかかります。恩田氏は「顔認証改札は普段からサービスを利用するリピーターを対象とした施策」と述べています。今後10年は技術やサービスの過渡期となりそうです。









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