ノーベル賞授賞式、日本人2氏にメダル授与 10年ぶりの同時受賞で栄誉に輝く

ノーベル賞授賞式、日本人2氏にメダル授与 10年ぶりの同時受賞で栄誉に輝く

2025年のノーベル賞授賞式が12月10日午後(日本時間11日未明)、スウェーデンの首都ストックホルム中心部にあるコンサートホールで開催されました。大阪大学の坂口志文特任教授が生理学・医学賞を、京都大学の北川進特別教授が化学賞を受賞し、スウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルと賞状を授与されました。日本人が複数同時に受賞するのは2015年以来10年ぶりの快挙となります。​

式典には約1560人の招待客が参加し、両氏の家族や共同研究者、所属する大阪大学の熊ノ郷淳学長と京都大学の湊長博学長も出席。えんび服に身を包んだ両氏は、現地時間午後4時に会場に登場しました。授賞式では平和賞を除く各賞の受賞者13人が登壇し、物理学賞の受賞者から順にメダルと賞状を受け取りました。北川氏の化学賞は全体の2番目、坂口氏の生理学・医学賞は3番目でした。​

今回の受賞により、日本出身の自然科学分野のノーベル賞受賞者は27人(外国籍を含む)となりました。生理学・医学賞の受賞は2018年の京都大学の本庶佑特別教授に続き6人目で、化学賞の受賞は2019年の旭化成の吉野彰名誉フェローに続き9人目です。​

坂口氏は免疫反応を抑えるブレーキ役となる「制御性T細胞」を発見した功績で生理学・医学賞を授与されました。制御性T細胞の働きを強めたり弱めたりすることで、アレルギーや1型糖尿病などの自己免疫疾患、がんといった病気の新たな治療法の開発につながります。

北川氏は狙った物質を内部に閉じ込められる「金属有機構造体(MOF)」の研究が評価されたことで化学賞を受賞しました。MOFは気体などの分離、回収、貯蔵を効率化できる技術として世界で研究が加速し、産業応用が広がっています。工場で出る排ガスや空気に含まれる二酸化炭素を分離・回収できれば、脱炭素分野での応用が期待されます。

晩餐会で日本産食材を堪能

授賞式は約1時間で終了し、その後はストックホルム市庁舎の「青の広間(ブルー・ホール)」で現地時間午後7時から晩餐会が開催されました。晩餐会には1300人以上が参加し、受賞者はパートナーのほか個人的なゲストを14人まで招待できます。

晩餐会のメニューは当日まで極秘にされていましたが、前菜としてポルチーニ茸のスープが提供され、スウェーデンのチーズやジンジャーオイル、黒トリュフを添えた同国産マッシュルームのサラダとともに提供されました。メインディッシュは、白身魚の身に日本産のコンブやホタテを詰めたものが根セロリやポテトを添えて出されました。

両氏は晩餐会で王族や他の受賞者と同じテーブルで食事や音楽の演奏を楽しみました。晩餐会終了後は深夜まで舞踏会が行われる予定です。​

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