
昨年の兵庫県知事選挙にからみ、県議会議員に対する名誉毀損や脅迫などの疑いで書類送検されていたNHK党の立花孝志被告について、神戸地検は24日、嫌疑不十分で不起訴処分としました。
本件の背景には、2024年3月に兵庫県の西播磨県民局長が斎藤元彦知事のパワハラやおねだり体質など7項目の疑惑を内部告発したことがあります。この告発により、県議会では斎藤知事の疑惑を調査する百条委員会が設置されることになりました。しかし、元県民局長は百条委員会での証人尋問を前にした7月に死亡。この出来事は全国的な注目を集めました。
神戸地検は、百条委員会で委員長を務めた奥谷謙一県議に対する名誉棄損、脅迫、威力業務妨害の疑いで書類送検されていた立花孝志被告の処分を決定。立花被告は、奥谷県議が告発文書の作成者とされた元県民局長の死亡原因を隠蔽したなど虚偽の内容をYouTubeなどのSNSに投稿したとされています。
これらの容疑について、神戸地検は24日、「嫌疑不十分」として不起訴にする判断を下しました。地検は具体的な不起訴の理由を明らかにしていません。
この不起訴処分を受けて、奥谷県議は「率直に残念であり、そういった行為が一定許されるという間違ったメッセージになってしまうのではないかと懸念している」とコメントを発表。奥谷県議は民事裁判での賠償賠償請求などについて検討する意思を示すとともに、不起訴処分を不服として検察審査会に申し立てを行う方針も表明しています。
このほか、神戸地検は同日、6月の尼崎市議選で街頭演説時に男性を押さえつけて負傷させたとして、逮捕致傷容疑で書類送検されていた立花被告と党関係者男性の2人についても、罪名を暴行に切り替えたうえで起訴猶予処分としました。
別件での解決と今後の焦点
奥谷謙一県議への一連の容疑者が不問となった一方、立花孝志被告は別の事件で起訴されています。立花被告は昨年11月の知事選挙期間中、百条委員会の委員だった竹内英明元県議について「警察の取調べをしているのは多分間違いない」と該当演説で発言。竹内氏が今年1月に死亡した後も「逮捕される予定だった」などとSNSで発信し、虚偽の情報を拡散したとされています。
これらの発言について、兵庫県警本部長(当時)は県議会で「全くの事実無根」と明確に否定。竹内氏の妻からの刑事告訴を受け、県警は11月9日に立花被告を名誉毀損罪で逮捕し、神戸地検は11月28日に名誉毀損罪で起訴しました。死者に対する名誉毀損罪での正式裁判は異例とされ、今後の公判で発言の真実相当性が焦点となる見通しです。
立花被告は24日午前、拘留されていた兵庫県警本部の留置場から神戸拘置所へ移送されました。









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