インターネット動画投稿サイト「FC2」の創業者である高橋理洋(読み方:たかはしりよう)容疑者(51)が、京都府警によってわいせつ電磁的記録陳列の疑いで逮捕されました。高橋理洋容疑者は7日、韓国から帰国した関西空港で身柄を確保されたとのことです。
府警は、高橋理洋容疑者が2013年6月に他のネット関連サービス業者と共謀し、登録会員の男性らから送信されたわいせつ動画を利用者が閲覧できるようにした疑いを持っています。
府警は2015年から高橋理洋容疑者の出入国時に身柄を押さえられるよう「国際海空港手配」の手続きを行っており、逮捕状の更新も続けていました。今回、ようやく長年の捜査が実を結んだ形となります。
FC2は、ユーザーが自由に動画をアップロードできるサービスを提供していましたが、その中にはわいせつな内容のものも含まれていたようです。インターネットの匿名性を悪用した犯罪は後を絶ちませんが、警察は粘り強い捜査で犯人の検挙に努めています。
ネット上では、「わいせつ物の取り締まりってもうそれ自体が時代遅れだと思う」「インターネットの時代にわいせつ動画公開とか時代にそぐわない」「単なる見せしめにしかならないと思います」などの意見が寄せられています。
高橋理洋容疑者の経歴|大手Webサービス「FC2」とは?
大手Webサービス「FC2」の創業者として知られる高橋理洋容疑者は、1973年9月22日、大阪府茨木市で生まれました。関西で約40店舗を展開する生花チェーンを営む裕福な家庭で育ちました。
米国の大学に進学し、卒業後にFC2を創業。その一方で、4人組ユニット「orz」のメンバーとして音楽活動にも取り組み、『世界はひとつ』『NTR-ネトラレ-』『Kickass』などの楽曲をリリースしています。
長らく表舞台に立つことは少なかった高橋理洋容疑者ですが、最近では暴露系YouTuberのガーシー氏の親友として登場し、選挙への出馬も話題となりました。
そんな高橋理洋容疑者が創業したFC2は、動画配信サービスやレンタルサーバ、ブログ、SNSなど、多岐にわたるWebサービスを提供。1999年7月の設立当初から2008年までCEOを務め、自由度の高い動画配信サービスの利用者急増に伴い会社規模が拡大しました。その後、高橋理洋容疑者はCEOを退き、支配株主となりました。