
特殊詐欺などの犯罪で得た暗号資産を現金に換える役割を担う「相対屋」と呼ばれるグループの男ら6人が、警視庁に逮捕されました。組織的犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、高山孝治容疑者(41)と川俣朗容疑者(46)らで、特殊詐欺などの犯罪収益の暗号資産およそ8000万円相当を現金化した疑いが持たれています。警視庁によると、高山容疑者らが2024年1月から2025年2月にかけて、被害金を含む計28億5000万円相当の暗号資産をマネーロンダリングしたとみて詳しく調べています。
警視庁によりますと、高山容疑者は特殊詐欺グループが暗号資産を現金化する際にグループの窓口となる「相対屋」と呼ばれる役割を担っていたということです。特殊詐欺グループは「相対屋」を介することで金の流れをわかりにくくしているとみられ、資金洗浄の巧妙な手口が確認されています。このグループは、架空請求の詐欺事件でだまし取った金を複数の暗号資産に変換した後、現金化するという手法を用いていたとされています。
捜査関係者によりますと、無職の樋口拓也容疑者(38)が暗号資産を現金に交換するよう高山容疑者に依頼していたとみられ、樋口容疑者の関連するアドレスには多くの詐欺事件から集められた被害金が送金されていたということです。樋口容疑者はマネロングループの首謀者とみられており、この資金の一部は、東京都内の60代女性から不正に取得した2800万円相当の暗号資産と混ぜ合わせるなどして隠蔽され、最終的に8000万円が現金化された疑いがあります。警視庁の調べにより、逮捕者らがこれまでにマネーロンダリングに関与した総額は41億円以上に上る可能性も指摘されています。
警視庁は、高山容疑者らが特殊詐欺の被害金を含む大量の暗号資産を資金洗浄しただけでなく、指示役「ルフィ」と名乗る人物らのグループによる特殊詐欺事件の被害金の洗浄にも関与していた可能性があるとして調査を進めています。逮捕された6人の認否については明らかにされていません。
犯罪組織の資金洗浄手法と警視庁の対応
「相対屋」とは、暗号資産取引所を介さずに個人間で仮想通貨の換金を請け負い、手数料を得る役割を指す業界用語です。高山容疑者はこの役割を利用して、犯罪収益を含む暗号資産を現金化し、他の容疑者らを経由して樋口容疑者に渡していたとみられています。この手法により、特殊詐欺グループは資金の流れを複雑にし、捜査当局の追及を回避しようとしていたと考えられます。
警視庁は、暗号資産を用いたマネーロンダリングの実態解明に向けて、複数のメディア協力のもと捜査を進めてきました。今回の逮捕は、特殊詐欺の被害金を暗号資産でやり取りする組織的な資金洗浄グループに対する重大な打撃となります。警視庁は今後も、暗号資産を悪用した犯罪の撲滅に向けて、金融庁などの関係機関との連携を強化していく方針です。









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に第51回横浜矯正展が開催された横浜刑務所の入り口-280x210.jpg)

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