
米アマゾンが手掛ける衛星通信サービス「Amazon Leo(アマゾンレオ)」が、2026年中盤にサービスを開始する見通しです。同社のアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)が4月9日付の株主向け書簡で明らかにしたもので、デルタ航空やジェットブルー、米通信大手AT&T・Vodafone、米航空宇宙局(NASA)などがすでに利用を確約しています。
Amazon Leoは「低軌道」衛星を活用して世界各地に高速インターネットを届ける構想です。サービスが本格化すれば、イーロン・マスク氏率いるスペースXの衛星通信「Starlink(スターリンク)」に対抗する有力な選択肢となる可能性があります。
アマゾンは、これまで「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」の名称で衛星インターネット計画を進めてきましたが、2025年11月13日に正式な商標名「Amazon Leo」へ改名されました。「Leo」は、同サービスが展開する低軌道(Low Earth Orbit)への言及です。
サービス開始時期は計画の見直しにより「2026年中盤」にずれ込んだものの、一部の企業・政府機関向けにはプレビュー提供が始まっています。企業・政府機関向けの「Leo Ultra」は、最大1Gbpsのダウンロード・最大400Mbpsのアップロード速度を実現する高性能端末です。
ジャシー氏は株主書簡で、アップリンクで約6〜8倍、ダウンリンクで約2倍と、現在利用可能な既存手段を大きく上回る性能が「より低コスト」で提供できると強調しました。第三の強みとして、クラウドサービス「AWS」とのシームレスな統合も挙げています。山間部や離島など地上インフラの整備が難しい地域での利用拡大が期待を集めています。
スターリンク独走に挑むAmazon Leoの課題と展望
一方で、打ち上げ済み衛星の数では大きく出遅れているのが現状です。スターリンクがすでに8,000基以上を展開しているのに対し、Amazon Leoは2026年2月時点で200基以上を展開しており、その後もミッションを継続しています。
アマゾンは、ECやクラウドなど既存事業との連携を強みにスターリンクとの差別化を図る構えです。オーストラリアでは政府系通信機関NBN Coとの提携により、地方・遠隔地の約30万世帯への衛星ブロードバンド提供を計画中で、AWSと組み合わせた新市場の開拓も視野に入ります。
スターリンクが先行する「宇宙発インターネット」の分野で、Amazon Leoがどこまで存在感を発揮できるか、2026年中盤の本格始動が最初の試金石となりそうです。









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