真田広之氏主演の『SHOGUN 将軍』、エミー賞で14部門受賞 史上最多記録を更新
米国テレビ界最高の栄誉「エミー賞」の一部部門で、真田広之氏がプロデュースと主演を務めた『SHOGUN 将軍』が14部門で受賞し、1シーズンの作品としては史上最多記録を更新しました。発表は9月8日に行われました。
『SHOGUN 将軍』は、戦国時代の日本を舞台にしたドラマシリーズで、ハリウッド映画の制作陣が手掛けました。動画配信で世界的なヒットを記録しています。
真田広之氏の作品『SHOGUN 将軍』は、最多となる22部門で25ノミネートを獲得。8日に発表された16部門のうち、撮影賞や視覚効果賞など14部門で受賞しました。
作品賞や主演男優賞、主演女優賞、脚本賞などの主要部門は15日に発表予定で、さらなる受賞ラッシュが期待されています。なお、これまでの1シーズン最多受賞記録は、「ゲーム・オブ・スローンズ」が2015年、2016年、2019年に達成した12部門でした。
日本が舞台のドラマシリーズが、エミー賞で最多記録を塗り替えたことは快挙と言えるでしょう。真田広之氏の活躍は、日本のエンターテインメント界にとって大きな励みになりそうです。
ネット上では、「登場人物の演技が揃って素晴らしく、濃厚な人間ドラマが描かれた名作だと思います」「素晴らしいとしか言い様がない」「一気に徹夜で見ました。めちゃめちゃ面白かった」などの意見が寄せられています。
『SHOGUN 将軍』に込められた真田広之氏の決意と情熱
『SHOGUN 将軍』に込められた真田広之氏の並々ならぬ決意と情熱は、共演者の西岡徳馬氏への言葉から伺えます。真田広之氏は「日本の武士道を海外にきちんと伝えたい。真田広之と西岡徳馬がいてこれか、と言われることがないようにします」と語ったとのことです。
時代考証や所作指導など、日本の時代劇に精通したスタッフを現地に呼ぶことを出演の条件としたほど、真田広之氏は本作にこだわりを持っていました。衣装の着付けひとつとっても、ベテランの古賀博隆氏を京都から呼び寄せるなど、細部に至るまで本物志向で臨んだことが伺えます。
壮大なスケールの大坂城セットなども、西岡徳馬氏をして「あれだけ大きなスタジオは初めて」と言わしめるほどの圧倒的な再現度でした。ハリウッドの豊富な制作リソースを活用しつつ、日本の時代劇の真髄を伝えるという真田広之氏の決意が、隅々にまで反映されています。
撮影スタイルも日本とは異なり、ワンシーンワンカットを基本とするハリウッド流を採用。同じシーンを何度も撮り直すなど、俳優にとっても体力勝負の現場だったようです。