N党の立花孝志氏、兵庫県南あわじ市長選への出馬意向を表明 「これは俺しかない」
NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)が、2025年1月に行われる兵庫県南あわじ市長選への出馬意向を表明し、政治的な駆け引きが注目を集めています。立花孝志氏は先の兵庫県知事選で、告発文書問題で失職した斎藤元彦氏を支援するため立候補しました。
一方、南あわじ市の守本憲弘市長(63)は、斎藤元彦氏の対立候補である稲村和美氏への支持を表明した22人の市長の1人でした。立花孝志氏は稲村和美氏支持を表明した県内22市長に対し、次期首長選での対抗馬擁立を宣言しており、今回自ら「刺客」として名乗りを上げたのです。
立花孝志氏は幼少期に淡路島で過ごした経験を理由に、「これは俺しかない」と出馬の意向を説明。現職の守本憲弘氏が3選を目指す中、選挙戦は激しさを増しそうです。
ネット上では、「今回の選挙での立花氏の立ち回りは賛否あると思いますが、マスメディアに対抗すると言う意味では良かった思います」「とにかくこの立花氏が喜ぶのが嫌で他の方に投票しました」「今回の選挙の結果を受けて、大手メディアが反省してくれる事を切に願います」など、さまざまな意見が寄せられています。
立花孝志氏の協力もあり斎藤元彦氏が再選 「SNSのプラスの面を感じた」
兵庫県知事選は、斎藤元彦氏が再選を果たしました。SNSやYouTubeによる世論形成に加え、立花孝志氏の活動も後押ししたとみられています。
街頭演説の会場は事前にSNSで公表し、YouTubeで配信するなど、立花孝志氏の協力もあり斎藤元彦氏の選挙運動は成功を収めました。斎藤元彦氏は当選後、SNSの効果を強調して「応援してくれる方がSNSを通じて広がるんだという、このSNSの本当にプラスの面をすごく感じた」と述べました。
しかし、敗れた稲村陣営は選挙期間中のネット妨害を主張しています。支援団体のXアカウントが2回にわたり凍結された件を受け、22日には偽計業務妨害罪にあたるとして容疑者不詳のまま告訴状を兵庫県警に提出しました。
さらに、稲村和美氏が「外国人参政権推進」を公約に掲げているというデマがSNSで流布され、練り歩きや演説で非難されるといった被害も。支持者が応援の書き込みをすると、短時間に数十もの敵意あるリプが殺到する現象も起きていました。
こうしたネットの反応の恐ろしさに耐えられず、稲村陣営のスタッフが次々と離れていったことで、「あまり人がいない」などと陰口を叩かれることもあったといいます。