米サンドイッチチェーンのサブウェイは14日、会社売却の可能性を検討していると発表しました。売却時期や実現の可能性は現時点では未定ですが、米金融大手であるJPモルガンをアドバイザーに起用し、検討を進めていくとのことです。
会社売却を検討する主な理由は、コスト上昇や競争激化に直面しているためだとされます。ウクライナ戦争をめぐって、飲食店業界全体のコスト上昇が深刻化しています。食糧コストや物流費、光熱費など、さまざまなコストが高騰しているのです。
コスト上昇に苦しむのはサブウェイだけでなく、マクドナルドやモスバーガーなども同様です。マクドナルドは去年今年と連続で値上げしており、直近で言うと2023年1月16日にハンバーガーやチーズバーガーなどの主力商品を値上げしました。
モスバーガーに関しては2022年7月に価格改定が行われて以来、値上げはまだ実施されていません。しかしコスト上昇が加速するこの状況では、今年中に値上げが行われる可能性は十分にあります。
なお、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、サブウェイの企業価値は100億ドル(約1兆3,000億円)以上になる可能性があるとのことです。
サブウェイは100カ国以上で3万7,000店以上を展開している
サブウェイは米国に本社を置く世界最大のファーストフードチェーンです。サンドイッチチェーンとしては、店舗数世界No.1を誇ります。
顧客1人ひとりの好みに合わせたオーダーメイドスタイルが特徴です。目の前で商品を丁寧に作り上げる姿を確認できることから、ほかのフードチェーンにはない安心感があります。
そんなサブウェイは、100カ国以上で3万7,000店以上を展開しています。2013年1月時点でマクドナルドの約3万4,000店舗を超え、サブウェイは世界に3万8,374店舗を展開。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ここ数年は閉店ラッシュが目立っています。
思うように業績が伸びないなか、ウクライナ戦争によるコスト上昇などが相まって、今回の会社売却の決断に至ったのだと考えられます。ネット上では、「サブウェイがなくなったら俺たちはどうすればいいのか」「サブウェイのサンドイッチ好きなのに」「会社売却に驚きを隠せない」などの意見が見られました。
会社売却はまだ確定しているわけではないため、今後もサブウェイの動きに注目していきます。