「STARTO ENTERTAINMENT」社長交代へ 新体制で次のステージに移行

旧ジャニーズ事務所から派生したタレント管理会社「STARTO ENTERTAINMENT」で重要な人事異動が発表されました。現在同社を率いる福田淳氏(59)が6月末での任期終了に伴い、代表職を離れることが明らかになっています。
福田淳氏はソニー・ピクチャーズエンタテインメントでの豊富な経験を活かし、2023年10月の会社発足当初から経営陣を牽引してきました。特に企業統治制度の確立や法令遵守体制の構築において中心的役割を果たしました。
同氏の在職期間中の主要な成果として、所属アーティストによるソーシャルメディア活用の促進や不正チケット販売対策の徹底、さらにはインターネット上での誹謗中傷に対する法的措置の強化が挙げられます。
これらの取り組みにより企業イメージの回復が進み、スポンサー企業の復帰や収益構造の改善が実現されました。
新社長候補としては放送業界出身者の起用が検討されており、6月末開催予定の株主総会での承認を経て正式決定される見通しです。
この人事は、故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けた業界再編の一環として、被害者救済専門の「SMILE-UP.」と事業運営を担うSTARTO社の分離体制をさらに明確化する意味合いも持っています。
ネット上では、「よく受け入れてやってくれたよなー、という印象」「ジャニー氏の事の影響で無慈悲に契約を切られた所属タレントを、ほぼ元通りに活動できるまで戻してくれたのは、福田氏の功績だと思うし感謝しかない」などの意見が寄せられています。
STARTO ENTERTAINMENTの概要 福田淳社長の功績
2023年10月に誕生したSTARTO社は、芸能界の大変革期に設立された新興エンタテインメント企業です。同社は故ジャニー喜多川氏の性加害問題によって信頼失墜した旧ジャニーズ事務所から、タレントマネジメント業務を継承する受け皿として機能しています。
従来の芸能事務所とは異なり、現代的なエージェント制度を採用し、所属アーティストの自主性を重視した運営方針を特徴としています。
STARTO社の社長を務めた福田淳氏は日本大学芸術学部出身で、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントでキャリアをスタートさせました。2017年にコンサルティング会社スピーディを創業し、エージェント業務や出版事業で独自の地位を築きました。
特に注目されたのは、大手事務所から独立した女優・のん氏(31)との契約締結です。同氏の斬新な戦略により、のん氏の活動範囲は国内にとどまらず海外市場にまで拡大し、業界で高く評価されました。
この実績が認められ、危機的状況にあったSTARTO社の舵取り役として白羽の矢が立ったのです。約2年間の在任期間中、企業統治体制の整備とスポンサーの信頼回復に尽力しました。