写真で見る大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「Dialogue Theater –いのちのあかし–」河瀨直美監督が映像と対話で紡ぐ、いのちの物語

2025年大阪・関西万博で、映画監督・河瀨直美氏がプロデュースするシグネチャーパビリオン「Dialogue Theater –いのちのあかし–」は、来場者の心に深く響く特別な体験ができるパビリオンです。分断が広がる現代社会において、「いのち」の尊さや普遍的な意味を深く問いかけられ、映像と対話を通じて、自分自身の存在と他者への共感が呼び覚まされます。本記事では、写真とともに「Dialogue Theater –いのちのあかし–」の魅力を紹介します。
<目次>
「いのちのあかし」の真髄 生命を守る静謐な空間

「Dialogue Theater –いのちのあかし–」は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に対し、「いのちを守る」という普遍的なテーマで向き合うシグネチャーパビリオンです。建築家の周防貴之氏らが手掛けたパビリオンは、奈良県十津川村立折立中学校と京都府福知山市立細見小学校中出分校という、閉校した二つの小学校の木材が移築・再利用され、温かくも厳かな構造を特徴としています。 再生された古材と周囲に植栽された木々が織りなす空間は、 まるで森の中に佇む小屋のような静謐さを生み出し、来場者が外界の喧騒から離れ、自らの心と向き合うことができます。この建築自体を、いのちの根源へと誘う瞑想的なアート作品としても楽しめます。
映像と対話で紡がれる「いのちの物語」展示内容

本パビリオンの核となるのは、河瀨直美監督の視点で制作された「いのちのあかし」の映像展示です。様々な人生を歩み、困難を乗り越えてきた人々の「生の声」や「証」を伝える映像は、いのちの尊さ、そして生きることの普遍的な意味を深く問いかけます。単に映像を観るだけでなく、その後に続く「対話」が重要な要素。来場者は、映像で触れた人々の「いのちのあかし」について深く思考し、自己の内面と向き合います。この対話を通じて、他者への共感を育み、自分自身の「いのち」の価値を再認識する、示唆に富む体験が来場者の心に深く刻まれるでしょう。
「いのち」を見つめ続ける映画監督 河瀨直美氏
「Dialogue Theater –いのちのあかし–」のプロデューサーは、世界的な評価を受ける映画監督、河瀨直美氏です。彼女の作品は、故郷である奈良を舞台に、生命の根源、人と自然の関係性、家族の絆といった普遍的なテーマを深く掘り下げてきました。カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞するなど、若くして国際的な注目を集め、その後もグランプリなど数々の栄誉に輝いています。ドキュメンタリーとフィクションの境界を越えるようなリアリティと詩情が溢れるその作風は、常に観る者の心に強く語りかけてきました。本パビリオンは、彼女が長年探求してきた「いのち」のテーマが凝縮されており、映画とは異なる形で、その深いメッセージが届けられます。
写真で見る「Dialogue Theater –いのちのあかし–」














