
良品計画は10月19日夜、「無印良品」のインターネットストアを停止したと発表しました。同社によると、ネットストアの物流障害の影響で商品の閲覧や購入、マイページ・チェックイン機能、月額定額サービスの申し込み、一部ウェブコンテンツの表示がすべて利用できなくなっています。
システム障害は19日午後9時頃から発生し、現時点で復旧の見通しは立っていません。既に受け付けた注文についても出荷を中断しており、ポイント付与日にもずれの生じる可能性があると説明。同社は「再開までお待ちいただけますよう、お客様にはご不便をおかけすることになり誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解をお願いします」とコメントしました。
今回の障害の背景には、同日に発生したアスクルのランサムウェア被害との関連が指摘されています。アスクルは19日、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウェア」への感染を発表。これにより、法人向け通販「ASKUL」「ソロエルアリーナ」、個人向け通販「LOHACO」のすべてで受注・出荷業務を停止しました。復旧の見通しは立たず、同日に受けた注文はすべてキャンセルの扱いです。
無印良品のネットストアはアスクルロジスティクスを宅配業務の一部で活用しており、関係者からは「時系列的に見て連鎖的な影響の可能性が高い」との見方が出ています。アスクルの障害が物流システムに波及したため、無印良品は二次的な影響を防ぐ目的でネットストア全体を停止した可能性があります。
この影響で、無印良品の利用者は実店舗でしか購入できない状況です。年末商戦を控えた時期での長期システム停止は、同社の売上高にも大きな打撃を与えることが予想されます。
企業のランサムウェア被害は近年深刻化しており、今年9月にはアサヒグループホールディングスでも同様の被害が発生しました。専門家は「一つの企業への攻撃が取引先にまで波及する事例が増えており、サプライチェーン全体でのセキュリティ対策強化が急務」と警告しています。
無印良品とアスクル、復旧作業が難航
アスクルは、個人情報や顧客データの外部流出を含む影響範囲について調査を進めています。同社は「お客様、関係者の皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をおかけする事態が発生してしまったことを心よりお詫びします」と謝罪しました。
無印良品を運営する良品計画も、利用者への問い合わせ対応をフォーム経由で受け付けていますが、システム復旧の具体的な時期については「未定」としています。両社ともに一刻も早い復旧を目指していますが、ランサムウェア攻撃からの回復には通常、数日から数週間かかるとされ、長期化が避けられない見通しです。この事態を受け、企業のサイバーセキュリティ対策の重要性があらためて浮き彫りになっています。












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