
アメリカ国土安全保障省は1月7日、北大西洋とカリブ海で南米ベネズエラの石油取引に関連した石油タンカー計2隻を拿捕したと発表しました。このうち北大西洋で差し押さえられたタンカーはロシア船籍であり、米露間の緊張が高まっています。
今回の拿捕は、アメリカがベネズエラ産原油の封鎖を強化するなかで実施されたものです。1月3日未明には、首都カラカスの自宅にいたニコラス・マドゥロ大統領夫妻が米特殊部隊に拘束され、ニューヨークに移送される事態が起きています。
米軍が沿岸警備隊の追跡支援を受けて北大西洋で拿捕したタンカーは、ロシア船籍の「マリネラ」(旧名「ベラ1」)です。レヴィット大統領報道官は記者会見で、同船が「偽の旗を掲げたために無国籍船と判断された」とし、「制裁対象の石油を輸送するベネズエラの『影の船団』だった」と主張。
同船は、イスラム教シーア派組織ヒズボラの関連企業のために貨物を輸送したとして、2024年に米国の制裁対象となっていました。英国防省は、英軍も米側の要請を受けて監視などの後方支援を行ったと発表。偵察機と給油艦タイドフォースが作戦に参加しています。
ロシア国営タス通信によると、ロシア外務省はタンカーに乗船している自国民への「人道的かつ敬意ある扱い」の確保と早期の帰国を米国に要求。ロシア運輸省は、モスクワ時間7日午後3時ごろに米軍が「マリネラ」に乗り込んで以降、タンカーとの通信は途絶えたままだとしています。
一方、カリブ海で拿捕されたのは「ソフィア」でした。 米南方軍は同船を無国籍船だとし、米沿岸警備隊が米国に移送していると説明しました。「米国防総省と米国土安全保障省が『無国籍で、制裁の対象となっている、闇の船団』を問題なく拿捕した」としています。
ノーム国土安全保障長官は、「本日(7日)夜明け前に実施された二つの作戦で、沿岸警備隊が『幽霊艦隊』のタンカー2隻に対して、綿密に調整された乗船検査を立て続けに行った」と述べました。
アメリカのベネズエラ石油封鎖措置の強化
トランプ大統領は2025年12月16日、ベネズエラに出入りする制裁対象の全石油タンカーについて「全面的な封鎖」を発表しました。「ベネズエラは史上最大の艦隊に完全に包囲されている」と述べ、「包囲はさらに拡大し、衝撃はかつてないものとなるだろう」と警告しています。
トランプ政権は、麻薬の密輸対策を理由にベネズエラのマドゥロ政権への圧力を強めてきました。2025年9月以降、中南米の海域で麻薬を密輸しているとみなした船舶を繰り返し攻撃。 トランプ大統領は「地上への攻撃も近く開始する」と語り、圧力強化の姿勢を示しています。
ヘグセス国防長官は、「制裁対象および違法なベネズエラ産原油に対する封鎖は、世界のどこであっても完全に継続している」と投稿し、取り締まり強化の方針を明らかにしました。ここ数週間で米国が拿捕したベネズエラ関連のタンカーは計4隻です。
ベネズエラの主要産業である石油を標的にした戦略で、ロシア、中国、イランに対して、ベネズエラ政府との取引を警告する狙いがあるとみられます。






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