スペースXの史上最大ロケット「スターシップ」が打ち上げ延期 20日を予定

イーロン・マスク氏が率いるスペースXは日本時間4月15日、同社が開発中の再利用型宇宙船「スターシップ」と再利用型ブースター「スーパーヘビー」による初の飛行試験を、4月17日に行う予定だと発表しました。打ち上げ時間帯は4月17日21時より150分間です。

イーロン・マスク氏は15日朝、同社アカウントのツイートを引用する形で「Success maybe, excitement guaranteed!(成功するかもしれません。興奮すること間違いなしです!)」とツイートしました。

しかし、当日は打ち上げ予定時刻がずれ込み、予定時間を1時間遅らせ22時を目処に準備が進められました。結局バルブに問題が生じたということで、スターシップの打ち上げは中止となりました。

地上設備側のタンクに推進剤を再充填する必要があるため、次回の打ち上げ時刻は最短でも48時間後(4月19日)となります。

4月18日の午前、スペースXは公式アカウントにて「Teams are working towards Thursday, April 20 for the first flight test of a fully integrated Starship and Super Heavy rocket(チームは、完全に統合されたスターシップとスーパーヘビーの最初の飛行試験に向けて、4月20日木曜日に向けて作業を進めています)」とツイート。

このツイートから分かる通り、最短の19日ではなく20日以降に飛行試験が行われることが予想されます。

スターシップとは?アポロを抜いた史上最大のロケット

今回打ち上げを予定していたスターシップは、スーパーヘビーと組み合わせることで旅客輸送用のクルー型なら100名を、貨物輸送用のカーゴ型なら100トンの搭載物を打ち上げる性能を備えており、タンカー仕様のスターシップから推進剤を補給することにより、月や火星などに飛行することも想定されています。

この超大型ロケットは2段式で、スーパーヘビーと名付けられた第1段のブースターと、スターシップと言われる第2段で構成されています。スターシップの大きさは全長50mで直径は9m、スーパーヘビーは全長70mで直径9mです。

両機を組み合わせた際の大きさは全長120mとなり、アポロ計画で使用されたロケット「サターンV」の全長約110mを抜き、史上最大のロケットとなります。

今回の飛行試験についてネット上では、「ようやくここまで来た、楽しみだ」「科学技術の進歩とアメリカ資本主義の圧倒的な底力を感じる」「やっぱりアメリカはすごい!」などの意見が寄せられています。

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