上海で自動車展示会「上海国際自動車ショー」が開催 展示自動車の3分の2がEV

18日、中国・上海にて世界最大級の自動車展示会「上海国際自動車ショー」が開催されました。国内外の自動車メーカーなど1,000社以上が出店し、来場者数はおよそ100万人が予想されます。

今回モーターショーで展示される自動車の約3分の2が電気自動車(EV)です。会場内では、主に中国メーカーのEVが注目を集めました。

レクサスインターナショナルの渡辺剛プレジデントは、「電動化というものが、より世界のなかでも一番進んでいるこの中国というところで、我々レクサスが、電動化という技術を中心に、中国でどんな商品で勝負できるのか。これから頑張って、そこにチャレンジしていきたいと思っています」と述べました。

中国ではEVの開発・競争が激化しており、新車の3台に1台がEVです。中国は世界で最も大きなEV市場で、中国のEVメーカーはなんと200社ほどあると言われています。

中国汽車工業協会によれば、ガソリン車などを含めた2023年の新車販売台数は、2022年と比べて3%増加し、2,760万台になる見込みであるとされます。EVを中心とする新エネ車はそのうち900万台で、3割を占める勢いです。

ガソリン車とEVの販売比率について、清華大学の欧陽明高教授は「23年には新エネ車が1,000万台近くまで伸び、35年には少なくとも2,500万台と、新車販売の8割を占める」との見通しを示しています。

EV市場では中国企業と米テスラの競争激化が進む

中国企業の比亜迪(BYD)や米国のテスラなど、海外メーカーがEV開発を進めるなか、日本企業の出遅れ感が否めません。

米国で2022年に発売したEV(乗用車・小型トラック)は81万台で、EVシェアは6%です。欧州主要18ヶ国のEV販売台数は153万台で、全体に占める比率は15%となっています。

一方、日本の2022年に販売したEV(軽自動車含む)の販売台数は、前年比3.1倍の7万7,238台にまで増加しましたが、乗用車全体の2.1%に留まりました。

中国のEV市場が成長を続けるなか、米国のテスラも高いシェア率を獲得しています。セダン「モデル3」や多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の価格を引き下げ、競争においてテスラが優位に立とうとしています。

しかし、それに応じてほかのメーカーもEVの値下げを行い、競争をさらに激化させました。今後のEV市場の動向に注目が集まります。

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