米ニューヨークで元海兵隊員が黒人男性を殺害 SNSで動画が拡散され抗議活動に発展

米ニューヨークの地下鉄で1日、乗客の黒人男性が首元を圧迫されて殺害されました。その事件をめぐり、マンハッタン地区検察が容疑者である元海兵隊員を起訴する見通しとなりました。

元海兵隊員は白人の男性で、地下鉄車内で黒人男性を羽交い締めにし、死亡させた疑いがあります。地区検察の資料によれば、死亡した黒人男性のジョーダン・ニーリー氏が地下鉄車内で怒鳴り散らかしていたところ、ダニエル・ペニー容疑者が背後から首を絞めて取り押さえ、窒息死させたとのことです。

ニューヨーク市警察は事件直後、ダニエル・ペニー容疑者に事前聴取し、起訴せずすぐに釈放しました。しかし、事件の一部が撮影された動画がSNS上で投稿・拡散され、容疑者側の過剰暴力や人種差別を指摘する声が高まり、大規模な抗議活動に発展しました。

その後、ホームレスのジョーダン・ニーリー氏を死亡させた疑いで、ダニエル・ペニー容疑者は12日に訴追されました。電車内で数分にわたって首を絞めたとされていますが、ダニエル・ペニー容疑者は正当防衛を主張しています。

その後、保釈保証金10万ドル(約1,360万円)を支払い保釈されました。この事件をめぐり、メンタルヘルスやホームレス問題、人種差別などの議論が再燃しています。

遺族側の弁護士は、「誰にも触れなかったし誰もダニエル・ペニー容疑者を殴らなかったのに絞め殺されてしまった。許されないことであり、我々は正義を求める」と訴えています。それに対し、被告側の弁護士は、ニーリー氏を制圧するためにとった行動が死につながるとは、ペニー被告は知り得なかったとコメントしました。

ネット上では、「これは黒人白人は関係ないのでは?」「日本がいかに平和で安全な国家であるかがよくわかる出来事」「かなり難しい判断となるのではないかと思う」などの意見があがっています。

目撃情報では「自分は死んでもいい」と乗客を脅していた

今回の事件は、ジョーダン・ニーリー氏が迷惑行為をしていたことが発端です。目撃情報によると、ジョーダン・ニーリー氏は電車内で大声で空腹を訴え、「自分は死んでもいい」とほかの乗客を脅していたとのことです。

それを見たダニエル・ペニー容疑者が止めに入り、背後から腕を首に圧迫させる「チョークホールド」を行いました。ジョーダン・ニーリー氏は意識を失い、病院に搬送後、死亡が確認されました。

なお、ダニエル・ペニー容疑者は体格がよく、2021年に一時除隊するまでの5年間、米海軍に所属していたとのことです。

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