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KIMIKA 2025ライブ「VELVET ROUGE」で響かせた女性たちへの力強いエール「強く、美しく、自分らしく」

2025年8月29日(金)、アーティストKIMIKAのワンマンライブ『VELVET ROUGE』が、品川プリンスホテル アネックスタワーClub eXにて開催された。
5大都市ツアーを終えた彼女が新たに挑戦するのは、観客を360°取り囲む円形ステージという難しい舞台。そして今回のライブは、そんなステージの特徴を活かして、映画「バーレスク」を彷彿させる演出として仕上げられていた。
本記事では、そんな多くの観客を魅了したライブ「VELVET ROUGE」当日の様子を詳しくお届けする。
<目次>
- 女性の魅力を解き放つ一夜限りのステージ
- 新曲「I AM」に込めた想い
- オープニングから駆け抜ける圧巻のパフォーマンス
- 大人の女性をテーマに、心を揺さぶるラブソングを披露
- 映画「バーレスク」を体現したセクシーで華やかなショー
- 新曲「Again」で強さを示すラストスパート
- 仲間と創り上げた最高の夜、そして次の挑戦へ
女性の魅力を解き放つ一夜限りのステージ
「女性をエンパワーメントする」ことをテーマに掲げ、開催された今回のライブ「VELVET ROUGE」。老若男女に愛されるKIMIKAだが、今回は特に「女性」へフォーカスしたイベントとなっていた。ライブ会場は「あなたらしく、どんなときも、強く美しく在ってほしい」という想いを大切にする、KIMIKAらしさが散りばめられた装いに。

ボルドーとブラックを基調にしたパネルや花々、シャンパンとミモザの香りが漂うオリジナルディフューザーが会場を彩り、開演を待ちわびる多くの観客を出迎えていた。


さらにステージ上には一本のバラが生けられ、開演前から「何が起こるのか」と期待感を高める演出が施されていた。

新曲「I AM」に込めた想い
ライブで披露された一曲「I AM」は、他人の目に映る “私” と、本当の自分との間で揺れ動きながらも自分を信じて歩いてきたすべての人に捧げる楽曲。
KIMIKA は「強く見える人も、最初から強いわけではない。強くならざるを得ない理由があったはず。」と語り、大人になるほど、評価や期待がのしかかり、「自分らしさ」よりも「求められる自分」を演じてしまうことがあるが、そんな中でも自分を手放さずに戦ってきた人に贈る曲として披露された。

「色んなレッテルを貼られても負けずにやってきたあなたへ、私からの fight song です」という言葉には、KIMIKA自身の経験に裏打ちされた力強いエールが込められている。
オープニングから駆け抜ける圧巻のパフォーマンス
音楽が鳴り響くと同時に、ステージ上のバラが投げ込まれて待望のライブがスタート。ダンサーの間から姿を現したKIMIKAは、パワフルでスピード感のあるパフォーマンスを繰り広げる。彼女が登場するやいなや観客の熱気は一気に高まった。

ステージ上のテーブルを駆使した上下に入り乱れるダンス構成は、立体的で圧巻。ハットにジャケットという衣装も相まって、コンセプトでもある映画「バーレスク」を彷彿させる華やかな演出が続く。
「今回は初めての試みで、円形のライブハウスでやってみましたがどうですか?」と観客へ問いかけるKIMIKA。観客との距離が近いステージは、KIMIKAの力強いパフォーマンスのエネルギーを肌で強く感じさせる場となった。

大人の女性をテーマに、心を揺さぶるラブソングを披露
序盤で魅了したパワフルなパフォーマンスから一変し、やがてライブはシックな雰囲気に。女性の恋愛を描く楽曲が披露された。
「大人になればなるほど色々な恋愛をすると思うんですけど、次の曲からは特に大人になった女性が悩みにぶち当たるところをメドレーにしてみました。危険な恋に落ちてしまった女性の気持ちを歌います。というMCから始まったのは、危険な恋を歌うカバー曲、Charlie Puthの「Dangerously」
続いて自身のオリジナル曲「Who’s in your heart」「Goodbye My Love」へと流れる構成で、自身の体験を重ねるように歌い上げた。


実は婚約破棄という壮絶な体験をした過去を持つKIMIKA。これらの楽曲の際には、感情を切なく、時に叫ぶような表現を見せた。男性と踊るペア演出では倒れ込むなど、まさに全身全霊での演出だったと言える。

映画「バーレスク」を体現したセクシーで華やかなショー

映画「バーレスク」に憧れて、今まで活動を続けてきたというKIMIKA。
「バーレスクは、自分が初めてハマったミュージカルです。いつかこんなショーをやってみたいと思ってきて、今日夢が叶いました!」

映画「バーレスク」は、田舎から都会にやってきた女性が歌とダンスで人々を魅了し、夢を叶えていくサクセスストーリーだ。しかし、彼女は年齢という節目もあり、理想を追い求めるだけでは不十分だと痛感したそう。
「もう今年で31歳だし、これからは自分ができること、好きなこと。等身大の自分を受け入れて生きていこうと思って、このライブを作りました」
夢を叶えたKIMIKAにとって、特別な夜となっただろう。

ライブMCでは、昨年心身の不調で活動が困難な時期もあったと告白する場面も。
「実は去年の今頃心が病んでしまって…外にも出れなくなったりご飯も食べられなくなったり。こんなに強い人間でも、何もできなくなっちゃうんだって」

「そんな時に仲間たちが駆けつけて、辛いなら泣いていいんだよって言ってくれて。あぁ、私の生きる希望ってこの人たちなんだなって思ったんです」
その想いを込めた曲を歌う前に、仲間のコーラス隊を呼び込み「一人だと本当にやりたいことができないので」と観客を一気に引き込ませる合唱を披露。そして挑発を音楽のエネルギーに変えた、スタイリッシュで力強い女性の気持ちを歌ったアンサーソング「Not for you」なども続き、クールなダンスで観客を楽しませた。

新曲「Again」で強さを示すラストスパート
最後は、矛盾と痛みを抱えながらも「嘘のない自分で立ち上がる」という決意を刻んだアンセム「Again」を披露することに。KIMIKAは歌う前に自身の本音を打ち明けた。
「本来の私はとても明るいタイプというわけではなくて、どちらかといえば少し理屈っぽいところがあって、筋が通っていないことにはなかなか向き合えないし、流行の SNS も、実はあまり得意ではないんです。でも「仲間を守りたい」「そのために売れなければ」という思いがあって、その思いを叶えるために、もっと正直に生きてみてもいいのかなっと思えました。」

新曲「Again」には、これまで KIMIKA が抱えていた本音や、本当は周囲の人たちも日々同じ思いを抱えているではないかと感じ取ったものが、歌詞として詰め込まれているという。
そして彼女は振り切るようにこう語った。「どれだけいろんなことを言われたとしても、最後まで戦い続けなきゃいけないと感じているんです。次の曲は、ジャンヌダルクを思わせる楽曲です」
そうMCを締めくくると、KIMIKAは真っ黒なドレスにサングラス姿で登場し、新曲「Again」を披露した。

途中でサングラスを外す演出により、まるで鎧から本来の姿に解き放たれる瞬間のように、ミニスカートがパッと開きシルエットが美しいロングドレス姿に変わる仕掛けが披露された。戦い続ける女性の姿を重ねた歌声に、会場は熱気に包まれる。

仲間と創り上げた最高の夜、そして次の挑戦へ
ライブ終盤、仲間やスタッフへの感謝を述べたKIMIKAは「12月28日、銀座ケントスでフルバンド編成のワンマンライブが決定しました!」と発表。

「次はみんなが聴きたい曲、自分がもっと歌いたい曲をたくさん作って、オーケストラブラスやコーラスも入れたライブをやりたい」と未来への意欲も示した。

女性を応援する力強いメッセージとともに繰り広げられた『VELVET ROUGE』。KIMIKAの「本当の自分」を歌う姿は、多くの観客の心に刻まれた夜となった。
■KIMIKA
https://www.japanmusic.jp/talent/kimika/
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