
テレビ朝日系の特撮番組「スーパー戦隊シリーズ」が、現在放送中の「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」で終了することが10月30日、関係者への取材でわかりました。1975年に始まった第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」から世代を超えて愛されてきた人気シリーズが、半世紀の歴史に幕を下ろします。
関係者によると、イベントや関連グッズ、映画化などの収入が番組制作費に見合わないことが、放送終了の背景にあるといいます。「スーパー戦隊シリーズ」は、色とりどりのスーツに身を包んだヒーローたちが「レッド」を中心に団結し、敵と戦うスタイルの作品です。巨大ロボットが登場する戦闘シーンやヒーローに変身する前のドラマパートは、子どもだけでなく大人の心もつかんできました。
1979年からは毎年1作のペースで放送され、作品数は現在のゴジュウジャーを含め計49作に上ります。「仮面ライダーシリーズ」とともに若手俳優の登竜門としても知られており、映画やドラマの第一線で活躍する松坂桃李や山田裕貴、横浜流星らを輩出しています。
松坂桃李は「侍戦隊シンケンジャー」でシンケンレッドを演じ、山田裕貴は「海賊戦隊ゴーカイジャー」でゴーカイブルーを担当。スーパー戦隊の英語版ローカライズとして1993年から米国で放送された「パワーレンジャー」は大ヒットとなり、国際的にも影響力を持つシリーズとなりました。
ゴジュウジャーは2025年2月16日から放送がスタートしました。シリーズ50周年記念作品として、動物や恐竜などの「獣」をモチーフにしたヒーローが活躍しています。本作は、5人の「はぐれ者」が悪の軍団「ブライダン」や歴代レッドたちとの頂上バトルを繰り広げており、7月25日には劇場版「映画 ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード」が公開されています。
愛されたシリーズとファンの反応
ニュース直後、X(旧ツイッター)では「#スーパー戦隊終了」がトレンド入りしました。ファンからは「国の宝。終わらせないで」「子どもの頃から見ていた番組が終わるなんて信じられない」など悲しむ声が殺到。また、「自分の子どもにも見せたかった」といった世代を超えた思い出が途切れることへの喪失感が強く表れています。
芸能界のファンからも、終了を嘆く声が相次いでいます。中川翔子からは「双子とまた新しい戦隊をリアタイで見て後楽園ゆうえんちに連れて行くの夢だった、残念すぎる、、」と投稿。シリーズ開始と同じ1975年生まれの俳優つるの剛士も「1975年から50年、全力全開でともに戦ってきたのに」と悲しみを吐露しました。
「ニチアサ」の愛称で日曜朝の特撮アニメ枠の中心的存在だったスーパー戦隊シリーズ。その終了は、テレビ朝日の編成に大きな変化をもたらすとみられています。ただし、テレビ朝日は声明を出しておらず、公式発表が待たれています。









の看板-280x210.jpg)


-300x169.jpg)